逆に田畑は「サーブで崩れ、そこから思い切りが足りなかった」と流れを手放す。第2セットは川西が6-3で奪い返し、決着はマッチタイブレークへ。サービスに加え、「バックの安定感が上がり、1つの武器になった」というバックハンドでも鋭い攻めを見せた川西が、10-4で田畑を突き放し、頂点に立った。
優勝自体よりも、「勝ったことのない田畑選手に、この大きな舞台で勝てたことが本当にうれしい」と率直な気持ちを語った川西。昨年の大会では全敗で最下位に沈んだ川西だが、今年は全勝で優勝と、その悔しさを晴らした。300万円が懸かった緊張よりも「また最下位になったらどうしようという緊張があった」そうで、「去年よりは成長した姿を見せられたと思います」と胸を張った。支援金は「グランドスラムジュニアを目指しているので、もっとランキングを上げるために、海外遠征とかに使いたい」とのことだ。
主催者の西岡は、川西の優勝を称えながら、参加選手たちにこう呼びかけた。
「川西君が昨年の全敗から全勝に変わった。1年間の成長というのは、みんなの年代は大きい。身体も精神も技術も、全てにおいて大きく変わっていける1年になる。今回悔しかったこと、学んだこと、色々あると思うので、ただ出てダメだったではなく、これを糧にたくさんトライして、次に生かしてほしい」
そのために西岡もサポート内容を年々充実させている。今年の優勝支援金は、昨年より100万円多い300万円で、さらに来年は400万円に増額する。また、今回の優勝者には支援金や国際大会のワイルドカードに加え、栄養士のサポートも付けているという。「多くの選手がすでにコーチやトレーナーも付けている中で、栄養士さんが一番つながりが少ないところだと思ったから」だ。
こうした西岡や周囲の支援が、結果として表れる日がきっと来ることだろう。
「皆さんがいつ僕と同じ舞台に来られるかわからないが、僕がなるべく引退しないぐらいの年齢で来てくれればと思います。お待ちしています、ツアーで!」
その言葉に西岡の思いが集約されていた。
【最終順位】
優勝=川西飛生(TEAM KIT) ※活動支援金300万円
準優勝=田畑遼(むさしの村ローンテニスクラブ) ※西岡賞/活動支援金50万円
3位=高橋光(神奈中テニススクール)
4位=松村怜(あおやま庭球塾)
5位=逸崎獅王(トップランAIOI)
6位=奈良恒輝(グリーンテニスプラザ)
7位=柳宏優(石井テニスアカデミー)
8位=神山宏正(B6TC)
取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)
【PHOTO】世界を目指しジュニアたちが激突! 西岡良仁主催、第3回「Yoshi's CUP 2023」スナップ集
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優勝自体よりも、「勝ったことのない田畑選手に、この大きな舞台で勝てたことが本当にうれしい」と率直な気持ちを語った川西。昨年の大会では全敗で最下位に沈んだ川西だが、今年は全勝で優勝と、その悔しさを晴らした。300万円が懸かった緊張よりも「また最下位になったらどうしようという緊張があった」そうで、「去年よりは成長した姿を見せられたと思います」と胸を張った。支援金は「グランドスラムジュニアを目指しているので、もっとランキングを上げるために、海外遠征とかに使いたい」とのことだ。
主催者の西岡は、川西の優勝を称えながら、参加選手たちにこう呼びかけた。
「川西君が昨年の全敗から全勝に変わった。1年間の成長というのは、みんなの年代は大きい。身体も精神も技術も、全てにおいて大きく変わっていける1年になる。今回悔しかったこと、学んだこと、色々あると思うので、ただ出てダメだったではなく、これを糧にたくさんトライして、次に生かしてほしい」
そのために西岡もサポート内容を年々充実させている。今年の優勝支援金は、昨年より100万円多い300万円で、さらに来年は400万円に増額する。また、今回の優勝者には支援金や国際大会のワイルドカードに加え、栄養士のサポートも付けているという。「多くの選手がすでにコーチやトレーナーも付けている中で、栄養士さんが一番つながりが少ないところだと思ったから」だ。
こうした西岡や周囲の支援が、結果として表れる日がきっと来ることだろう。
「皆さんがいつ僕と同じ舞台に来られるかわからないが、僕がなるべく引退しないぐらいの年齢で来てくれればと思います。お待ちしています、ツアーで!」
その言葉に西岡の思いが集約されていた。
【最終順位】
優勝=川西飛生(TEAM KIT) ※活動支援金300万円
準優勝=田畑遼(むさしの村ローンテニスクラブ) ※西岡賞/活動支援金50万円
3位=高橋光(神奈中テニススクール)
4位=松村怜(あおやま庭球塾)
5位=逸崎獅王(トップランAIOI)
6位=奈良恒輝(グリーンテニスプラザ)
7位=柳宏優(石井テニスアカデミー)
8位=神山宏正(B6TC)
取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)
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