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海外テニス

全仏予選2日目、日本勢は内島萌夏が会心のストレート勝利!内山靖崇と本玉真唯は熱戦を制し2回戦へ<SMASH>

内田暁

2024.05.22

左足ふくらはぎにテーピングを巻いた状態で試合に臨んだ本玉。足を引きずる場面も見られたが、なんとか接戦をもぎ取った。(C)Getty Images

左足ふくらはぎにテーピングを巻いた状態で試合に臨んだ本玉。足を引きずる場面も見られたが、なんとか接戦をもぎ取った。(C)Getty Images

 夕刻の降雨のため全体の進行が遅れ、西日が寒気をオレンジに染める中、本玉の試合は始まった。

 左足ふくらはぎに厳重にテーピングを巻く本玉の動きは、明らかにいつもの躍動感を欠く。跳び上がれないためサービスの打点も低くなり、ゲームキープに苦しんだ。

 そんな本玉の状況を見抜いてか、相手のキャロル・ジャオ(カナダ/同228位)はドロップショットを多用する。それでも地力に勝る本玉が第1セットを7-5で奪い、第2セットも勝利へのサービスゲームまでたどり着いた。

 だが、マッチポイントがありながらもブレークを許すと、そのまま逆転を許し第2セットは7-5で相手の手に。

 ファイナルセットも、ポイント間に足を引きずる本玉は、ブレークされマッチポイントまで追い詰められた。
 
 だがここから、吹き出るアドレナリンが痛みをマヒさせたか、本玉が驚異の脚力と心の強さを発揮する。リードされるたびにライン際にウイナーを叩き込み、凌いだマッチポイントは実に7本。剣が峰でブレークバックをもぎ取ると、走る足を緩めなかった。

 日没と共に気温は急激に下がり、時計の針は22時を回るも、試合を見守る観客たちは本玉の闘志に呼応し加熱する。”マイ・ホンタマ”コールも巻き起こるなか、最後は本玉のボレーが3時間の熱戦に終止符を打った。

 これで前日の望月慎太郎(同163位)と齋藤咲良(同251位)の結果も含め、日本勢は5選手が初戦を突破。いずれの選手も、現地時間22日に2回戦を戦う。

現地取材・文●内田暁

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