一方、元祖赤の系統『プレステージ』を生んだヘッドでは、その後に『インスティンクト』で青の系統に乗りますが、現在では『エクストリーム』が黄の系統としてヘッドのスピン系モデルをしょって立っています。
さて、もう1つ赤の系統で名を馳せたのが、ヨネックス『RD』シリーズです。フレーム全体を鮮烈な赤で覆った一連の継承モデルは、多くのトッププロが愛用し、『Vコア』に受け継がれてからも、通称「赤ラケ」と呼ばれて親しまれています。また青の系統としては『Eゾーン』シリーズがそのイメージを守っています。
近年、日本発のブランドとなったダンロップは、世界戦略として「わかりやすさ」を重視し、「カラー=スタイルイメージ」を明確に打ち出しました。
薄ラケボックスフレームでコントロール重視が『CX』シリーズ、中厚スピン系が『SX』シリーズ、そして中厚ドライブ系が『FX』シリーズと「赤」「黄」「青」でしっかり色分けされ、自分のスタイルイメージを持っていれば、どれを選んだらいいかがわかりやすいという評判です。
最初に挙げたバボラと、最後のダンロップは、ラインナップ全てにおいて統一されているブランドで、バボラは歴代の「もはや伝統」として確固たる道を歩み、ダンロップもしばらくはこの方針を受け継いでいくことでしょう。また他ブランドも「赤」「黄」「青」のシグナルイメージを、どこかに取り込んでいくのではないでしょうか。
もちろん全てではありませんが、ラケット選びの際に、まず目標モデルを絞り込むのに役立てられると思いますよ。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2022年11月号より抜粋・再編集
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近年、日本発のブランドとなったダンロップは、世界戦略として「わかりやすさ」を重視し、「カラー=スタイルイメージ」を明確に打ち出しました。
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最初に挙げたバボラと、最後のダンロップは、ラインナップ全てにおいて統一されているブランドで、バボラは歴代の「もはや伝統」として確固たる道を歩み、ダンロップもしばらくはこの方針を受け継いでいくことでしょう。また他ブランドも「赤」「黄」「青」のシグナルイメージを、どこかに取り込んでいくのではないでしょうか。
もちろん全てではありませんが、ラケット選びの際に、まず目標モデルを絞り込むのに役立てられると思いますよ。
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