ラケット選びのプロセスでマリーは、あらゆるメーカーのラケットをショップで購入し、「可能な限り、ホークアイを使ってテストした」という。結果、「この先の自分のキャリアにとって助けになる」と感じたがゆえに選びとったのが、ヨネックスの『Eゾーン100』だった。
では『Eゾーン100』とは、どのような特性を持つラケットなのか? 前述のヨネックス担当者が解説する。
「Eゾーンはヨネックスのラケットの中でも、最もパワーを追求したシリーズです。フレームが厚くてたわみやすく、シャフトはしなってから素早く復元するので、ボールのスピードとパワーを向上させます。特にマリー選手が選んだのは、100平方インチとEゾーンの中でもラケット面の大きな方。より小さな力で、ボールを飛ばせるラケットだと言えると思います」
そのような特性は、「身体への負担の軽減」という効能も期待できる。
「マリー選手も年齢を重ねる中で、体力面や身体への負担も考慮し、Eゾーン100を選んでくれたのかなと思います」と、担当者はマリーの胸中を推察した。
人工股関節手術に代表される多くのケガを克服してきたマリーは、現在、新たな試練の最中に居る。前哨戦のクイーンズクラブ選手権初戦でフルセットの死闘を制したマリーだが、2回戦は背中の痛みにより途中棄権。大会後に、痛みの原因であった背骨の嚢胞の除去手術を受け、切望していたウインブルドンもシングルスを直前に棄権した。
それでも、「最後にもう一度、センターコートでプレーしたいんだ」と幾分感傷的に語っていたマリーは、ダブルス出場に希望を残している。満身創痍の英雄は、新たな相棒を携え、最後の花道を歩んでいく。
現地取材・文●内田暁
【連続写真】A・マリーの横に切れていく純粋なスライスサービス『30コマの超分解写真』
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そのような特性は、「身体への負担の軽減」という効能も期待できる。
「マリー選手も年齢を重ねる中で、体力面や身体への負担も考慮し、Eゾーン100を選んでくれたのかなと思います」と、担当者はマリーの胸中を推察した。
人工股関節手術に代表される多くのケガを克服してきたマリーは、現在、新たな試練の最中に居る。前哨戦のクイーンズクラブ選手権初戦でフルセットの死闘を制したマリーだが、2回戦は背中の痛みにより途中棄権。大会後に、痛みの原因であった背骨の嚢胞の除去手術を受け、切望していたウインブルドンもシングルスを直前に棄権した。
それでも、「最後にもう一度、センターコートでプレーしたいんだ」と幾分感傷的に語っていたマリーは、ダブルス出場に希望を残している。満身創痍の英雄は、新たな相棒を携え、最後の花道を歩んでいく。
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