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海外テニス

錦織圭、ジャパンオープン初戦の相手チリッチを警戒!「ミスもあるがプレーの早さやボールの速さもある」<SMASH>

内田暁

2024.09.25

今年3月に戦線復帰を果たした錦織はここまで比較的順調に歩めたことで手応えも感じているようだ(写真は24日に行なわれた記者会見時)。写真:スマッシュ編集部

今年3月に戦線復帰を果たした錦織はここまで比較的順調に歩めたことで手応えも感じているようだ(写真は24日に行なわれた記者会見時)。写真:スマッシュ編集部

 チリッチが杭州オープンの決勝に進出を決めた時点で、錦織はかつてのライバルの復調を、「戻してくるのが早いなと思った」という。

「うっちー(内山)との試合も少し見ていたし、西岡選手との試合を見ても、けっこうプレーの質が高い。ミスもあるが、プレーの早さやボールの速さもあり、もちろんサーブも健在」と警戒心を深めた。

 同時に自身の現在地に関しては、200位のランキングが、実力とマッチしていないと感じているとも言った。今年3月に8カ月ぶりにツアー復帰した錦織は、ここまで11位(対戦当時)のステファノス・チチパス(ギリシャ)を筆頭に、3人のトップ100選手に勝利。敗れた選手の中で最もランキングが低いのは、対戦時84位のジャウメ・ムナール(スペイン)だった。
 
 それらの戦いを経て「100位内には、多分入れる」との自信を深め、同時に「総合的に見ると、トップ10には到底勝てない」との現状にもまっすぐに目を向けた。

 ただそれは、「大事なポイントでのプレーの仕方」に課題を残すからであり、時間が解決してくれるだろうとの見通しもある。その時が満ちれば、「トップ10にも、ワンチャン、勝てる」というのが、彼の客観的かつ肉感を伴う分析だ。

 その日がいつ訪れるかは、「まだわからない」。ただ「明日にでもなるかもしれないので、その希望を失わずにやりたいな」と、彼はふわりと言った。

 いつか訪れると信じる、欠けたピースがカチリと噛み合う日。もしかしたらそれは、「人生で一番悔いが残る試合」の相手と、再び戦う明日かもしれない。

取材・文●内田暁

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