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海外テニス

腹筋の痛みを抱えながらも全豪オープンを戦い切った大坂なおみ「ケガにも関わらず、良いプレーはできた」<SMASH>

内田暁

2025.01.19

全豪オープンでは「ひまわり」をテーマにしたファッションでプレーした大坂。(C)Getty Images

全豪オープンでは「ひまわり」をテーマにしたファッションでプレーした大坂。(C)Getty Images

 試合終了から、約1時間後。メインインタビュールームで行なわれた大坂の会見は、通常より短い時間で切り上げられた。前哨戦で痛めた腹筋は、遡れば昨年10月にも故障した箇所で、さらにそれは、10代の頃から悩まされている古傷でもあることも明かした。

「ケガがなければ、前哨戦でも復帰後初優勝できたのではと思うと、最悪な気分」

 長い付き合いになってしまったケガをそう嘆いた大坂だが、同時に「ケガにも関わらず、良いプレーはできたし、こうやって競った試合を戦うのは楽しいし」と笑みもこぼした。
 
 思えば今大会が始まる前、大坂は、昨年秋にパトリック・ムラトグル氏をコーチに雇って以来「厳密に言えば、負け知らず」といたずらっぽく笑っていた。

 確かにタッグを組んで最初の大会となる9月末の「中国オープン」(WTA1000)は、4回戦の対ココ・ガウフ戦でセット先取をするも、第2セットを落とした時点で棄権。2週間前の「ASBクラシック」(WTA250)も、決勝で第1セットを奪いながらも棄権。そして今回の全豪でも、最後は自らコートを去った。つまりは、試合を敗戦で終えたことは、昨年10月以降はないことになる。

 今大会、大坂は「ひまわり」をテーマにしたファッションでコートに立っていた。ひまわりの髪留めに、ひまわりをあしらったシューズ。そのシューズには、「The sun shines where you are――あなたのいる場所で太陽は輝く――」の文字が綴られていた。

 大坂にとってはテニスコートこそが、太陽の輝く場所。“サンシャイン・ダブル”と呼ばれる「BNPパリバ・オープン」(WTA1000)と「マイアミオープン」(WTA1000)での、完全復活を胸に誓う。

現地取材・文●内田暁

【動画】大坂VSベンチッチの「全豪オープン」3回戦ハイライト

【画像】大坂なおみの「全豪オープン2025」激闘フォトギャラリー

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