テニス四大大会「全豪オープン」では、大会6日目の現地1月17日に女子シングルス3回戦が行なわれ、同大会2度の優勝を誇る大坂なおみ(元1位/現51位/27歳)と東京五輪金メダリストで元世界4位のベリンダ・ベンチッチ(スイス/現294位/27歳)が対戦。大坂が第1セットを6-7(3)で落とした直後に途中棄権を表明し、残念ながらベスト16進出はならなかった。
準優勝した前哨戦の「ASBクラシック」(WTA250)で痛めた腹部の状態が心配されていたものの予定通り全豪に出場した大坂。初戦では昨年の全豪1回戦で敗れていた元世界4位のカロリーヌ・ガルシア(フランス/67位)に6-3、3-6、6-3で雪辱を果たすと、2回戦でも昨年9月の全米オープン2回戦で後塵を拝した第20シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/20位)に1-6、6-1、6-3でリベンジに成功し、3回戦へ駒を進めていた。
共に出産を経てツアーに復帰した同い年の大坂とベンチッチは今回が6度目の顔合わせで、互いに母親となってからは初対決。過去の対戦成績は大坂が2勝3敗と僅差で負け越しているが、直近である2022年3月の「マイアミ・オープン」(WTA1000)準決勝では大坂がベンチッチに4-6、6-3、6-4で勝利している。
この日は腹筋の痛みの影響もあり、サービスのスピードを大幅に落としてプレーした大坂。試合開始直後の第1ゲームからベンチッチの鋭いリターンに手を焼き、立て続けに3球目のミスを犯していきなりブレークを許してしまう。
一方、ストローク戦ではケガの影響を感じさせず、伸びのあるストロークを軸に大坂が主導権を掌握。第2ゲームですぐさまブレークバックを果たすと、第4ゲームでも相手のサービスを破り、1ブレークのリードを保ったまま第9ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎えた。
ところがここで大坂に力みが出てしまい、痛恨のブレークバックを献上して試合はイーブンに。何とか踏ん張って第11ゲームをキープした大坂はゲーム間に再び腹部の痛みを訴えるもプレーを続行し、結局第1セットはタイブレークに突入する。
徐々に安定感を増していくベンチッチに食らいついていった大坂だったが、打ち急ぎのミスが重なり計3度のミニブレークを許してセットダウン。そして第1セット終了後、大坂がチームメンバーの指示を受けて途中棄権を申し入れ、無念の3回戦敗退となった。
2戦連続でリベンジに成功した勢いそのままにさらなる勝ち上がりを狙っていた大坂にとっては非常に悔しい結末となってしまったが、リタイア直前につらそうな表情を浮かべていたこともあり、大坂のケガの状態が懸念される。ここまで順調な復活ロードを歩んできているだけに、早い回復を願うばかりだ。
文●中村光佑
【画像】大坂なおみの「全豪オープン2025」激闘フォトギャラリー
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共に出産を経てツアーに復帰した同い年の大坂とベンチッチは今回が6度目の顔合わせで、互いに母親となってからは初対決。過去の対戦成績は大坂が2勝3敗と僅差で負け越しているが、直近である2022年3月の「マイアミ・オープン」(WTA1000)準決勝では大坂がベンチッチに4-6、6-3、6-4で勝利している。
この日は腹筋の痛みの影響もあり、サービスのスピードを大幅に落としてプレーした大坂。試合開始直後の第1ゲームからベンチッチの鋭いリターンに手を焼き、立て続けに3球目のミスを犯していきなりブレークを許してしまう。
一方、ストローク戦ではケガの影響を感じさせず、伸びのあるストロークを軸に大坂が主導権を掌握。第2ゲームですぐさまブレークバックを果たすと、第4ゲームでも相手のサービスを破り、1ブレークのリードを保ったまま第9ゲームでサービング・フォー・ザ・セットを迎えた。
ところがここで大坂に力みが出てしまい、痛恨のブレークバックを献上して試合はイーブンに。何とか踏ん張って第11ゲームをキープした大坂はゲーム間に再び腹部の痛みを訴えるもプレーを続行し、結局第1セットはタイブレークに突入する。
徐々に安定感を増していくベンチッチに食らいついていった大坂だったが、打ち急ぎのミスが重なり計3度のミニブレークを許してセットダウン。そして第1セット終了後、大坂がチームメンバーの指示を受けて途中棄権を申し入れ、無念の3回戦敗退となった。
2戦連続でリベンジに成功した勢いそのままにさらなる勝ち上がりを狙っていた大坂にとっては非常に悔しい結末となってしまったが、リタイア直前につらそうな表情を浮かべていたこともあり、大坂のケガの状態が懸念される。ここまで順調な復活ロードを歩んできているだけに、早い回復を願うばかりだ。
文●中村光佑
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