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海外テニス

日本が世界2位カナダを破り2年連続「BJK杯ファイナルズ」出場権獲得! 杉山愛監督もご満悦「チームの良さが全面に出た」<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2025.04.14

勝敗のかかったダブルスで青山(左)/柴原(右)ペアがフルセットで勝利。2年連続の「ファイナルズ」進出を決めた。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

勝敗のかかったダブルスで青山(左)/柴原(右)ペアがフルセットで勝利。2年連続の「ファイナルズ」進出を決めた。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 第2試合は内島対マリーナ・スタキュジッチ(同126位)。立ち上がりは、内島が安定感のあるストロークでダウン・ザ・ライン、クロスへと相手を揺さぶり、主導権を握る。第5、9ゲームでブレークに成功し、6-3で第1セットを先取した。

 内島優位の流れは第2セットに入っても変わらない。第6ゲームでブレークに成功すると、そのままアクセルを緩めることなく攻めていき、6-3で快勝。1対1のイーブンに戻し、勝負の行方はダブルスに託された。

 試合後には「ダブルスにつなげられてほっとしている」と率直に語り、「最初から最後まで自分らしくプレーでき、今日のプレーはとてもよかったと思う」と満足感を口にしていた。

 当初、青山/穂積のダブルス起用を予定していた日本だが、杉山愛監督は、直前で青山/柴原(複58位)にプランを変更。柴原の自信あふれる戦いぶりや、「悔しい負けをコートで晴らす」という気持ちを考慮したという。第3試合は、この日本のスペシャルペアをケーラ・クロス(複178位)/レベッカ・マリノ(複219位)にぶつけた。

 試合序盤から日本ペアが抜群のコンビネーションを見せる。特に青山が相手サービスを前に入って叩き、柴原がネットプレー決めるパターンが良く機能し、4つブレークに成功。日本ペアも2つブレークされるが、6-3で第1セットを先取。しかし、第2セットに入るとレベッカの強打やポーチ、左利きのクロスのワイドサービスが決まり始め、1-5と付き離される。日本ペアはそこから4ゲーム返すが、5-7で振り切られた。
 
 そして勝負の第3セット、先にリードをしたのは日本ペアだ。相手の強打、ボレーに対して青山が必死に食らい付き、柴原は果敢にポーチに出てポイントに結びつけていく。第2ゲームでブレークに成功すると、最後は柴原が白熱のラリー戦を制し、6-2で決着。この結果、日本は通算2勝で予選勝ち上がりが決定し、2年連続で「BJK杯ファイナルズ」への出場権を獲得した。

 勝利後、青山は「勝敗の懸かった試合で勝ち切ることができてよかった」、柴原は「久しぶりの青さん(青山)とのダブルスで勝つことができてうれしい」と笑顔を浮かべた。

「チームジャパンの良さが全面に出た3試合だったと思う。この2日間、一緒に戦ってくれた選手がすごすぎる。感謝している」と杉山監督。ファイナルズでの目標について問われると、「目指すところは、もちろん優勝」と力を込めた。

【4月13日(日)試合結果】
○日本[2-1]カナダ●
第1試合 ●柴原瑛菜[4-6 7-6(8) 5-7]ビクトリア・エムボコ○
第2試合 ○内島萌夏[6-3 6-3]マリーナ・スタキュジッチ
第3試合 ○青山修子/柴原瑛菜[6-3 5-7 6-2]ケーラ・クロス/レベッカ・マリノ●

【4月12日(土)試合結果】
○日本[3-0]ルーマニア●
第1試合 ○柴原瑛菜[7-5 6-2]ミリアム・ブルガル●
第2試合 ○内島萌夏[3-6 7-6(3) 6-2]アンカ・トドニ●
第3試合 ○穂積絵莉/青山修子[6-2 6-4]イリンカ・アマリエイ/マラ・ガエ●

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

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