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国内テニス

「テニス選手の帰れる場所に…」元トッププロの中村藍子らが“世界を視野に入れた”アカデミーを兵庫に新設【国内テニス】

内田暁

2020.05.12

「テニス界に何かを返したい」その思いは現役を退いた時から、ずっと心に残っていた。(写真は準優勝した2006年のジャパン・オープン)。写真:THE DIGEST写真部

「テニス界に何かを返したい」その思いは現役を退いた時から、ずっと心に残っていた。(写真は準優勝した2006年のジャパン・オープン)。写真:THE DIGEST写真部

 日本テニス黄金世代が刻んだ世界への足跡は、後に続く人々により守られ、文化として地元に根付き、そして中村らが抱いた情熱を受け止める器となっていた。
 
 新型コロナウイルスの影響でテニス界が停止している今、中村たちには期せずして、準備期間と未来を見据える時間が与えられた。手探りで走り始めたばかりのアカデミーでは、遠征する選手の帯同はどうするかなど、取り組むべき課題があるのも確かだ。
 
 それでも中村たちが抱く「指標」は、決してぶれることはないと2人は声を揃える。

「選手に目線を合わせ、自分のやり方を押し付けるのではなく、個別の指導をすること」、そして選手たちの「ホーム」となること――それこそが、中村が志す「テニスへの恩返し」だ。

文=内田暁

中村藍子(なかむらあいこ)
1983年12月28日生まれ/大阪府出身。フォア・バックともに両手打ちスタイルで、現役時代は全てのグランドスラム本戦に出場し、2006年と07年の全豪では3回戦進出。06年ジャパン・オープンでは準優勝に輝いた。自己最高ランキングはシングルス47位(07年8月6日付)。元コーチの古賀公仁男氏とは2011年に結婚し、12年に現役引退。

【PHOTO】世界で戦う熱き日本人プレーヤーたち!
 

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