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海外テニス

腕の負傷が癒えない世界5位ドレイパーが全米2回戦を棄権「あらゆる可能性を試みたが、自分の身体を優先しなければ…」<SMASH>

中村光佑

2025.08.28

全米オープン1回戦は何とか勝ち切ったドレイパーだが、腕の違和感が強くなり、2回戦棄権を決断した。(C)Getty Images

全米オープン1回戦は何とか勝ち切ったドレイパーだが、腕の違和感が強くなり、2回戦棄権を決断した。(C)Getty Images

 現在行なわれているテニス四大大会「全米オープン」の男子シングルスで初戦を突破していた第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス/世界ランキング5位)が、現地8月28日に予定されていたジゾー・ベルグス(ベルギー/同48位)との2回戦を腕の負傷により試合前に棄権した。

 23歳のドレイパーは今年3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハード)で四大大会に次ぐマスターズ1000初優勝を飾ると、5月には初のトップ5入りを達成。しかし2回戦で敗れた7月の四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)で左腕を痛め、先日の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント/ATP1000)と「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATP1000)の北米ハードコートシリーズ2大会は欠場していた。

 全米OP開幕前のインタビューでも「フォアハンドやサービスを打つ時に、腕が徐々に動かなくなるような違和感があった」と語っていたドレイパーだったが、今大会にはぶっつけ本番で出場。現地25日の1回戦では予選勝者のフェデリコ・アグスティン・ゴメス(アルゼンチン/同203位)を6-4、7-5、6-7(7)、6-2で下し、約1カ月半ぶりの復帰戦を見事勝利で飾っていた。
 
 しかしその直後から再び腕の痛みが強まり、今回は無理をしない判断を下した。ドレイパーは27日に自身の公式X(@jackdraper0)を更新し、2回戦棄権を次のように報告している。

「残念ながら全米オープンを棄権することになりました。プレーを続けられるよう最善を尽くし、あらゆる可能性を試みましたが、腕の不快感があまりにも強く、ここは正しい判断をして自分の身体を優先しなければならないという結論に至りました。応援してくださった皆さん、本当にありがとう」

 昨年の全米で初の四大大会ベスト4進出、同時にアンディ・マリー(元1位)が優勝した2012年以来イギリス人選手として12年ぶりとなる全米4強入りを果たしたドレイパー。今年は守るポイントが多かっただけに少しでも多く勝ち上がりたいところだったが、非常に残念な形で大会を去ることとなってしまった。

 なおドレイパーの棄権により不戦勝となったベルグスはベスト16入りを懸け、3回戦でジャウメ・ムナール(スペイン/同44位)とガブリエル・ディアロ(カナダ/同33位)のどちらかと対戦する。

文●中村光佑

【画像】全米オープン棄権を報告したドレイパーのX画面

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