女子テニス元世界ランキング１位のアナ・イバノビッチさん（セルビア／38歳）が、サッカー元ドイツ代表のバスティアン・シュバインシュタイガー氏（41歳）との９年にわたる結婚生活を終える決断を下した。

　ドイツ紙『BILD』などドイツメディアによると、イバノビッチさんは今年11月にミュンヘン地方裁判所へ離婚を正式に申請。さらに、家族が長年暮らしてきたスペイン・マヨルカでは児童扶養に関する申し立ても行なっており、手続きが国をまたぐ複雑なものになる可能性があるという。

　２人は2016年７月にベネチアで華やかに挙式し、スポーツ界屈指の“パワーカップル”として注目を集めてきた。交際開始は2014年。当時のシュバインシュタイガー氏はドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに在籍しており、翌年には英国のマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。一方、2008年全仏オープン優勝者で世界ランキング１位の座もつかんだイバノビッチさんは、16年シーズンを最後に引退して家庭に軸足を移していた。その後は、19年まで現役を続けた夫を支えながら、２人はルカ、レオン、テオという３人の息子に恵まれ、“理想の夫婦”として多くの人々に捉えられていた。

　しかし今年に入り、その関係に暗雲が垂れ込めていると報じられるようになった。本サイトでも既報の通り、４月の時点で２人の関係は「深刻な危機」にあると伝えられていた。ミュンヘンを拠点に仕事で各地を飛び回る夫と、実家のあるベオグラードで家族の助けを得ながら生活する妻との間に、すれ違いが生じていたのだ。
  　さらに今年６月には、シュバインシュタイガー氏が別の女性と親密にしている場面が報じられ、火種は一気に大きくなった。ドイツメディアによれば、女性は“シルバ”という名のブルガリア人で、子ども同士が同じ学校に通っていた縁で知り合ったとされる。またドイツ誌『BUNTE』は、イバノビッチさんは当初は家庭のために夫を許す意向だったが、夫から「自由に生きたい」と告げられたことで関係を終わらせる決断を下したと伝えている。もっとも、両者は現在まで離婚について公にコメントしていない。

　かつてイバノビッチさんは、自身の結婚観についてこう語っていた。

「鍵となるのはコミュニケーションであり、愛と共に、尊敬、理解、そしてお互いを支え合う意欲も必要です」

　９年にわたる結婚生活に一区切りをつけることになったイバノビッチさんとシュバインシュタイガー氏。離婚手続きはこれから本格化するとみられる。

構成●スマッシュ編集部

【画像】街のイルミネーションを楽しんでいるイバノビッチさんの近影

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