かつて世界ランキング2位にまで上り詰めたベラ・ズボナレワ(ロシア)が、41歳にして驚異的な復活劇を遂げた。
公式戦のコートに立つのは、2024年の春以来、約1年7カ月ぶりのこと。12月1日、ズボナレワはドバイで開催されたITF大会(W100)にワイルドカード(主催者推薦)で出場すると、ブランクを感じさせないプレーで4試合を勝ち抜き決勝進出。最後は世界82位の20歳、ペトラ・マルチンコ(クロアチア)に敗れたものの、親子ほど年齢の離れた新鋭と渡り合い、準優勝という素晴らしい結果を残した。
この活躍によりランキングにも再登場。長期間コートから離れたためポイントを失っていたが、65ポイントを得て世界654位となった。
ズボナレワは昨季5月のWTA500大会「ストラスブール国際」(クレー)を最後にツアーから離脱。9月には41歳の誕生日を迎え、現役を引退したのではないかという噂もささやかれていた。しかし、今回のドバイでのパフォーマンスで、そうした憶測を完全に打ち消した。
彼女のキャリアは輝かしい戦績に彩られている。強烈なストロークと不屈の闘志を武器に2000年代からトッププレーヤーとして活躍。特に2010年はキャリアのハイライトとも言えるシーズンで、「ウインブルドン」と「全米オープン」で準優勝を果たし、自己最高の2位を記録した。
2016年に結婚し女児を出産した後も、ダブルスの名手として活躍を続け、2020年「全米オープン」女子ダブルスや、2023年「WTAファイナルズ」で優勝するなど、トップに君臨してきた。
ズボナレワは今大会のダブルスにもラダ・ゾロタレワ(ロシア)と組んで出場し、こちらも決勝に進出。ガオ・シンユー(中国)/マナチャヤ・サワンカエワ(タイ)組に敗れたが、単複ともに準優勝というタフネスぶりを見せつけた。ダブルスランキングも現在796位となっている。
この驚異的なパフォーマンスには、同郷のレジェンドも驚きを隠せない。元世界1位のエフゲニー・カフェルニコフ氏は、海外メディア『Championat』に対し、ズボナレワの復帰について以下のようにコメントしている。
「ベラが何をしているのか、本当によくわからないよ。41歳での成功の秘訣が何なのか知らないしね。たぶん、彼女は『若返りのリンゴ』か何かを食べているんじゃないかな(笑)。誰もが自分が正しいと思うことをするものだ。もし彼女がテニスを楽しんでいるのなら、それは素晴らしいこと。楽しんでいて、そこから興奮を得ている人のことを、私たちは喜ぶことしかできないよ」
ブランクを経てなおトップパフォーマンスを続ける41歳の挑戦が、観る者に勇気を与えている。
構成●スマッシュ編集部
【動画】ズボナレワが準優勝した2010年全米オープン決勝ハイライト
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【関連記事】元女王セレナ・ウィリアムズに復帰の噂!テニス界の大御所キング夫人は「ダメなことだとは思わない」と歓迎<SMASH>
公式戦のコートに立つのは、2024年の春以来、約1年7カ月ぶりのこと。12月1日、ズボナレワはドバイで開催されたITF大会(W100)にワイルドカード(主催者推薦)で出場すると、ブランクを感じさせないプレーで4試合を勝ち抜き決勝進出。最後は世界82位の20歳、ペトラ・マルチンコ(クロアチア)に敗れたものの、親子ほど年齢の離れた新鋭と渡り合い、準優勝という素晴らしい結果を残した。
この活躍によりランキングにも再登場。長期間コートから離れたためポイントを失っていたが、65ポイントを得て世界654位となった。
ズボナレワは昨季5月のWTA500大会「ストラスブール国際」(クレー)を最後にツアーから離脱。9月には41歳の誕生日を迎え、現役を引退したのではないかという噂もささやかれていた。しかし、今回のドバイでのパフォーマンスで、そうした憶測を完全に打ち消した。
彼女のキャリアは輝かしい戦績に彩られている。強烈なストロークと不屈の闘志を武器に2000年代からトッププレーヤーとして活躍。特に2010年はキャリアのハイライトとも言えるシーズンで、「ウインブルドン」と「全米オープン」で準優勝を果たし、自己最高の2位を記録した。
2016年に結婚し女児を出産した後も、ダブルスの名手として活躍を続け、2020年「全米オープン」女子ダブルスや、2023年「WTAファイナルズ」で優勝するなど、トップに君臨してきた。
ズボナレワは今大会のダブルスにもラダ・ゾロタレワ(ロシア)と組んで出場し、こちらも決勝に進出。ガオ・シンユー(中国)/マナチャヤ・サワンカエワ(タイ)組に敗れたが、単複ともに準優勝というタフネスぶりを見せつけた。ダブルスランキングも現在796位となっている。
この驚異的なパフォーマンスには、同郷のレジェンドも驚きを隠せない。元世界1位のエフゲニー・カフェルニコフ氏は、海外メディア『Championat』に対し、ズボナレワの復帰について以下のようにコメントしている。
「ベラが何をしているのか、本当によくわからないよ。41歳での成功の秘訣が何なのか知らないしね。たぶん、彼女は『若返りのリンゴ』か何かを食べているんじゃないかな(笑)。誰もが自分が正しいと思うことをするものだ。もし彼女がテニスを楽しんでいるのなら、それは素晴らしいこと。楽しんでいて、そこから興奮を得ている人のことを、私たちは喜ぶことしかできないよ」
ブランクを経てなおトップパフォーマンスを続ける41歳の挑戦が、観る者に勇気を与えている。
構成●スマッシュ編集部
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