今季だけで3度のツアー決勝進出を経験し、6月にキャリアハイの世界ランキング6位を記録した男子テニスの若手有望株、ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/23歳/現8位)。彼は現王者カルロス・アルカラス(スペイン)と2位のヤニック・シナー(イタリア)との差を縮めることを明確な目標に掲げている。
これまでにツアー2勝を挙げているムゼッティは、自身のテニススキルをもう一段階引き上げたいと考えている。今年のクレーシーズンでは、モンテカルロ(ATP1000)で決勝に進み、マドリード(ATP1000)、ローマ(ATP1000)、全仏オープン(四大大会)で4強入りするなどハイレベルなプレーを披露したが、それだけでは満足していない。
9月の全米オープンでベスト8、直後の「成都オープン」(ATP250)と11月の「ヘレニック選手権」(ATP250)で準優勝、最終戦「ATPファイナルズ」にも初出場とシーズン後半も好成績を残したムゼッティだが、本人は終盤にかけて「タンクがほぼ空の状態」に近くなり、全体的にパフォーマンスが落ちてしまったと反省している。改善策として、長年のコーチであるシモーネ・タルタリーニ氏に加え、最近までドゥサン・ラヨビッチ(セルビア/元23位/現121位)を指導していたホセ・ペルラス氏を新たに招聘した。
ムゼッティは新体制で迎える2026年シーズンの目標の1つに、ビッグトーナメントでの優勝を掲げているが、それにはアルカラスとシナーの2トップを倒さなければならないのは明白だ。ちなみにムゼッティはアルカラスに過去1勝7敗、同胞のシナーに至っては0勝3敗と未だ勝ちがない。そうした状況を踏まえ、23歳は著名テニスアナリストのギル・グロス氏が運営するポッドキャストで、次のように語った。
「アルカラスとシナーとの差を縮めることは間違いなく意識している。今年はカルロスとは何度も対戦したけど、ヤニックとは全米準々決勝で1度対戦しただけで、その時は自分のベストを出せなかった」
これまではアルカラスとシナーのレベルに到達しようとするたびにケガに悩まされ、理想の状態にたどり着けなかったとムゼッティ。今の最大の課題は「フィジカルの強化」で、ペルラス氏の指導により、「すでに前進していると感じている」と手応えを口にする。さらに改善への取り組みはプレー面にとどまらず、私生活にも及んでいると続けた。
「より安定感を高め、精度を上げ、サービスとリターンの最初の数球から、より攻撃的にプレーしたい。これが技術面での最大の目標だ。この点においてはチーム全員の考えが一致しているし、シモーネとホセも『もっと攻撃的になる必要がある』と言っていた。
取り組みには技術面だけでなく、身体の回復や栄養、睡眠といったコート外の要素も含まれている。僕はそのアプローチをとても気に入っているし、現状にはとても満足している」
そう語ったムゼッティの頭の中には、アルカラスとシナーに肩を並べる未来しか描かれていない。来季以降のさらなる活躍が期待される。
文●中村光佑
【画像】ベスト4のムゼッティをはじめ、2025全仏オープンで躍動した男子トップ選手たちの厳選フォト
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9月の全米オープンでベスト8、直後の「成都オープン」(ATP250)と11月の「ヘレニック選手権」(ATP250)で準優勝、最終戦「ATPファイナルズ」にも初出場とシーズン後半も好成績を残したムゼッティだが、本人は終盤にかけて「タンクがほぼ空の状態」に近くなり、全体的にパフォーマンスが落ちてしまったと反省している。改善策として、長年のコーチであるシモーネ・タルタリーニ氏に加え、最近までドゥサン・ラヨビッチ(セルビア/元23位/現121位)を指導していたホセ・ペルラス氏を新たに招聘した。
ムゼッティは新体制で迎える2026年シーズンの目標の1つに、ビッグトーナメントでの優勝を掲げているが、それにはアルカラスとシナーの2トップを倒さなければならないのは明白だ。ちなみにムゼッティはアルカラスに過去1勝7敗、同胞のシナーに至っては0勝3敗と未だ勝ちがない。そうした状況を踏まえ、23歳は著名テニスアナリストのギル・グロス氏が運営するポッドキャストで、次のように語った。
「アルカラスとシナーとの差を縮めることは間違いなく意識している。今年はカルロスとは何度も対戦したけど、ヤニックとは全米準々決勝で1度対戦しただけで、その時は自分のベストを出せなかった」
これまではアルカラスとシナーのレベルに到達しようとするたびにケガに悩まされ、理想の状態にたどり着けなかったとムゼッティ。今の最大の課題は「フィジカルの強化」で、ペルラス氏の指導により、「すでに前進していると感じている」と手応えを口にする。さらに改善への取り組みはプレー面にとどまらず、私生活にも及んでいると続けた。
「より安定感を高め、精度を上げ、サービスとリターンの最初の数球から、より攻撃的にプレーしたい。これが技術面での最大の目標だ。この点においてはチーム全員の考えが一致しているし、シモーネとホセも『もっと攻撃的になる必要がある』と言っていた。
取り組みには技術面だけでなく、身体の回復や栄養、睡眠といったコート外の要素も含まれている。僕はそのアプローチをとても気に入っているし、現状にはとても満足している」
そう語ったムゼッティの頭の中には、アルカラスとシナーに肩を並べる未来しか描かれていない。来季以降のさらなる活躍が期待される。
文●中村光佑
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