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海外テニス

“選手のための組織”PTPAが設立者ジョコビッチの離脱を受け声明を発表「意義ある改革を追求する使命は揺らがない」<SMASH>

中村光佑

2026.01.06

PTPAを脱退する決断を下したジョコビッチ。その動きを受けて組織側は声明を発表し、「選手の権利保護」を揺るがぬ使命として掲げた。(C)Getty Images

PTPAを脱退する決断を下したジョコビッチ。その動きを受けて組織側は声明を発表し、「選手の権利保護」を揺るがぬ使命として掲げた。(C)Getty Images

 プロテニスプレーヤーの権利や福利厚生の向上を目的として、選手自身が主導して設立した独立組織「PTPA」(プロテニス選手協会)は1月5日に公式SNSを更新し、設立者のノバク・ ジョコビッチ(セルビア/元世界ランキング1位/現4位)が同組織からの突然の離脱を表明したことを受けての声明文を発表した。

 現在38歳のジョコビッチは2020年にツアー仲間のバセク・ポスピシル(カナダ/元25位/25年引退)と共にPTPAを設立。独立した組織を築くこと、意思決定プロセスにおいて選手の発言力を強めることなどを目的に活動を広げてきた。

 22年以降はアフマド・ナサール事務局長がPTPAの運営を主導。ここ最近は反競争的行為や選手に対する組織的搾取を理由に、各種テニス主要統括団体と全四大大会を相手取り、米国や欧州で競争法に基づく訴訟を展開してきた。しかしジョコビッチは一連の訴訟に加担せず、5日には組織運営の透明性やガバナンスへの懸念から、PTPAと完全に距離を置くことを自身のSNSで発表していた。

 その数時間後、同組織はXとインスタグラムに声明文を公開。そこには次のように綴られている。
 
「選手たちはプロテニス界において、より強く、より透明性のある発言権を確保するためにPTPAを設立しました。我々は選手主導で運営されており、オープンなコミュニケーションや協調的な意思決定、定期的な対話を重視しています。また、問題について話し合う機会は常に歓迎しており、いかなる選手に対しても、その姿勢は変わりません。

 さらにPTPAは、ガバナンスや透明性、選手の権利に関する改革を前進させる一環として、ツアーおよび四大大会を相手取った訴訟を起こしてきました。その結果我々は、PTPAやそのスタッフ、活動の信頼を失墜させることを目的とした、組織的な中傷や証人への圧力の標的となっているのが現状です。連邦裁判所はすでに、そうした行為を不適切であると判断し、停止を命じています。

 PTPAは現在、法的顧問や法執行機関、そして選手たちと緊密に連携しながら、誤情報の拡散に対処するために取り得る全ての選択肢を検討していると説明しています。選手以外の第三者によるこうした攻撃によっても、全ての選手のために意義ある改革を追求するという同団体の使命が揺らぐことはありません」

 設立者で影響力の大きいジョコビッチの脱退は、PTPAの存在意義や今後の組織の方向性に大きな影響を及ぼしかねない。これから組織がどのような形で活動を続けていくのかが注目される。

文●中村光佑

【画像】設立者ジョコビッチの脱退を受け、PTPAが声明を発表したX投稿

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