男子テニス元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、全豪オープンの開幕を前にした記者会見でPTPA(プロテニス選手協会)を脱退するに至った経緯について詳しく語っている。
現在38歳のジョコビッチは、2020年にツアー仲間のバセク・ポスピシル(カナダ/元25位/25年引退)と共に、独立した組織を築くこと、意思決定プロセスにおいて選手の発言力を強めることなどを目的に同組織を設立。しかし、最近のSNS投稿で彼は「完全に身を引くことを決断した」とPTPAからの脱退を表明し、テニス界に大きな衝撃を与えた。
海外テニスメディア『UBITENNIS』によると、今回のPTPA脱退について「難しい決断だった」と振り返ったジョコビッチは「でも、そうせざるを得なかったんだ。なぜならPTPAについて取り扱うほぼすべてのメディアで僕の名前が否定的に使用され、それが過剰になりすぎていると感じたからだ」と脱退の真意を明かした。
「みんながPTPAについて議論するとき、それがまるで僕のための組織だと思い込まれているように感じたんだ。それは最初から間違った認識だ。本来のPTPAは男女を問わずすべての選手のために存在する組織だ。それに、PTPAの運営陣が組織の方向性を進める方法に納得がいかなかったことも脱退を決断した理由だよ」
ジョコビッチの言うように、PTPAは現役選手や元選手の支持を集める一方で、メディアやATP(男子プロテニス協会)など既存の統括団体から「テニス界に大きな分断を生んでいる」と批判を受けていた。しかし、ジョコビッチは組織の設立が正しい選択だったということを次のように説明している。
「2020年に組織を設立した時、個人的な意図はこうだった。僕は当時世界ランク1位で、自分の立場や影響力を可能な限り良い方向に活用したかった。具体的には、ランクの低い選手たちのためにプラットフォームを提供し、彼らの声や苦労、課題を世に伝えることだ。4~5年ほどはATPの選手評議会の会長も務めたけれど、今でもあのシステムは我々を裏切っていると確信しているよ。構造や運営方法、指導体制の面で変革が必要だったんだ」
「彼らが今後も繫栄し、存続し、成長し、発展していくことを願っているよ。そして選手たちがそのビジョンを認識できることを願っている。PTPAを引き続き運営していく人たちにもビジョンを明確にしてほしい。2020年のように明確ではないだろうけど、どうなるか様子を見ていきたいね」
一方のPTPA側は、ジョコビッチの脱退後すぐに「全ての選手のために意義ある改革を追求するという使命が揺らぐことはない」との声明を発表していた。テニス界のご意見番とも言える存在を失ったPTPAの運営が今後どのような評価を得るのか、現役選手たちの声を待ちたい。
構成●スマッシュ編集部
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海外テニスメディア『UBITENNIS』によると、今回のPTPA脱退について「難しい決断だった」と振り返ったジョコビッチは「でも、そうせざるを得なかったんだ。なぜならPTPAについて取り扱うほぼすべてのメディアで僕の名前が否定的に使用され、それが過剰になりすぎていると感じたからだ」と脱退の真意を明かした。
「みんながPTPAについて議論するとき、それがまるで僕のための組織だと思い込まれているように感じたんだ。それは最初から間違った認識だ。本来のPTPAは男女を問わずすべての選手のために存在する組織だ。それに、PTPAの運営陣が組織の方向性を進める方法に納得がいかなかったことも脱退を決断した理由だよ」
ジョコビッチの言うように、PTPAは現役選手や元選手の支持を集める一方で、メディアやATP(男子プロテニス協会)など既存の統括団体から「テニス界に大きな分断を生んでいる」と批判を受けていた。しかし、ジョコビッチは組織の設立が正しい選択だったということを次のように説明している。
「2020年に組織を設立した時、個人的な意図はこうだった。僕は当時世界ランク1位で、自分の立場や影響力を可能な限り良い方向に活用したかった。具体的には、ランクの低い選手たちのためにプラットフォームを提供し、彼らの声や苦労、課題を世に伝えることだ。4~5年ほどはATPの選手評議会の会長も務めたけれど、今でもあのシステムは我々を裏切っていると確信しているよ。構造や運営方法、指導体制の面で変革が必要だったんだ」
「彼らが今後も繫栄し、存続し、成長し、発展していくことを願っているよ。そして選手たちがそのビジョンを認識できることを願っている。PTPAを引き続き運営していく人たちにもビジョンを明確にしてほしい。2020年のように明確ではないだろうけど、どうなるか様子を見ていきたいね」
一方のPTPA側は、ジョコビッチの脱退後すぐに「全ての選手のために意義ある改革を追求するという使命が揺らぐことはない」との声明を発表していた。テニス界のご意見番とも言える存在を失ったPTPAの運営が今後どのような評価を得るのか、現役選手たちの声を待ちたい。
構成●スマッシュ編集部
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