世界中に混乱を巻き起こしている新型コロナウイルス。イタリアや、スペインなど欧米の一部国や地域では、市民に対して不要不急の外出を控えるように命じる「外出禁止令」が発令されるなど、生活に大きな影響を及ぼしている。

　このような事態に、自宅で暇を持て余したテニスファンたちの中から、クリエイティブな発想で、家にいながらテニスを楽しもうとする猛者が現れている。

　ATP（男子プロテニス協会）の公式SNSでは、マンションの窓から身を乗り出して向かい合い、ボレー＆ボレーをする２人組の動画を紹介。見たところかなりの高所だが、２人はひと通りラリーを楽しむと、最後にはミスヒットを犯しボールは落下していった。
  　感染のリスクは抑えられているかもしれないが、それ以外のリスクがてんこ盛りな気もするこの動画には「ウインドウテニスだね！」、「ナイスアイデア」、「落ちたボールはどうするの？」など賛否両論多くの反響が集まっていた。

　また、ITF（国際テニス連盟）の公式SNSでは、見えないボールを打ち合って、白熱のラリーを繰り広げる『シャドウテニス』の動画を公開。激しいクロスラリーから、ドロップショットや股抜きショットなど、超ハイレベルであろうラリーを見ていると、だんたんとボールが見えてきそうな気がしないでもない。

　この他にも、自宅の裏庭でミニテニスを楽しむ『バックヤードミニテニス』や、キッチンでフライパンをラケット代わりに行なう『フライパンテニス』（というより卓球？）も話題になっている。海外のテニスファンは、外に出られない鬱憤を思い思いの方法で解消しているようだ。

構成●スマッシュ編集部