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海外テニス

「もうSNSはいい」元世界1位のマリーがツイッターとインスタグラムを削除!その理由は?〈SMASH〉

中村光佑

2021.03.03

映画に影響されてSNSから距離を置いたマリー。一方でテニスへの情熱は変わらず、引退の可能性を言下に否定した。(C)Getty Images

映画に影響されてSNSから距離を置いたマリー。一方でテニスへの情熱は変わらず、引退の可能性を言下に否定した。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー「ABN AMROワールドテニス」(3月1日~7日/オランダ:ロッテルダム/インドアハード/ATP500)の1回戦を突破した元世界1位のアンディ・マリー(イギリス)が、試合後の記者会見でSNSとの向き合い方や囁かれる引退説について語った。

 今年の全豪オープンに出場を予定していたものの、渡豪前に新型コロナウイルスの陽性が判明し、欠場を余儀なくされたマリー。コンディションに懸念の声が上がっていたが、ロッテルダム大会1回戦では世界193位のロビン・ハーセ(オランダ)を逆転で破るなど、徐々に調子を取り戻しつつある。

 マリーと言えば、SNSを積極的に活用する選手の1人としても知られているが、最近になってそれらを「削除した」という。会見では「携帯の画面にもうツイッターはないし、先週にはインスタグラムも消したんだ」と語った上で、「引退に関するコメントを頻繁に目にするようになったからではないかと言われているけど、決してそうではない。ドキュメンタリーの『The Social Dilemma』という映画を見て、その内容に触発されたからだ」とSNSから距離を置いている理由を明かした。
 
 マリーは「映画自体が素晴らしいと思ったんだ。私はその映画に関わった全ての人々のインタビューを見て、『もうSNSはいいんじゃないか』と感じた」と説明。一方で「消したのはいいけど、SNSがない状況に慣れるのが大変だね」と冗談も口にした。

 その後、記者から引退の可能性について問われると「なぜ辞めなければならない?辞めた方がいい理由を教えてほしい」ときっぱりと否定。その上で「自分はツアーに戻ってきて、人工関節でプレーをしているけど、それ以来、数人の強敵を破ってきた。スタン(ワウリンカ)、ベレッティーニ、ズベレフを倒した。トッププレーヤーと対戦して、いい勝負ができて、フィジカル面も以前より状態が良くなっているんだ」と自信を覗かせている。

 最後にマリーは「ずっとフィジカル面での努力を重ねてきた。先週はゲラシモフに負けたけど、だからといってテニスを辞める必要はない。今はまだ絶好調ではないけど、調子が戻れば、もっと競った試合で勝てるようになると信じている」と復活へ意欲を示した。

 再びマリーが世界のトップまで駆け上がる姿を多くのテニスファンが待ち望んでいることは間違いないだろう。まずは出場する大会で一つひとつ勝利を積み重ねてほしいところだ。

文●中村光佑

【PHOTO】マリー夫妻など、テニス選手を支える美人妻&ラブラブカップル
 
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