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海外テニス

クレイチコワのメディカルタイムアウトに憤慨したムグルサ。「プロフェッショナルなこととは言えない」と謝罪を拒否<SMASH>

中村光佑

2021.09.06

ムグルサ(左)は逆転ならず。勝利したクレイチコワ(右)は「息をするのも精一杯」という状況だったと説明。(C)Getty Images

ムグルサ(左)は逆転ならず。勝利したクレイチコワ(右)は「息をするのも精一杯」という状況だったと説明。(C)Getty Images

 現地9月5日に行なわれたテニスの四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)の女子シングルス4回戦でガルビネ・ムグルサ(スペイン/10位)が3-6、6-7(4)で敗退。メディカルタイムアウトについて対戦相手のバルボラ・クレイチコワ(チェコ/9位)を痛烈に批判した。

 事の発端はクレイチコワがセットカウント1-0とリードして迎えた第2セット。第1セットを先取したクレイチコワが勢いそのままに4ゲームを連取するも、ムグルサが驚異の粘りを見せ、ゲームカウントは4-4のイーブンに。試合の流れは完全にムグルサに傾いていた。

 その後、ついに6-5とムグルサが先行し、第2セットを取り返すまであと1ゲームと迫っていた。すると第11ゲーム終了時に左わき腹の痛みとめまいを訴えたクレイチコワが3分間のメディカルタイムアウトを要求。その後、クレイチコワは治療のためにコートを離れたのだが、再びコートに戻った頃にはすでに6分以上が経過していた。

 長めの中断を経てクレイチコワは第12ゲームをキープし、勝負の行方はタイブレークへ。だが、メディカルタイムアウトでリズムを崩してしまったのか、タイブレークでムグルサはミスを連発。結果的にクレイチコワが勝利を収め、自身初となる全米オープンベスト8入りを果たした。

 クレイチコワは治療に時間を要してしまったことを申し訳なく思っていたようで、試合終了後にはネット際で握手を交わしながら「ごめんなさい」とムグルサへ謝罪。ところが、クレイチコワが試合の流れを引き戻すために体調不良を装ったと解釈したムグルサはこれを受け入れず、「あなた(クレイチコワ)がしたことは、とてもプロフェッショナルなこととは言えない」と突き放した。
 
 勝利したクレイチコワはWTA(女子テニス協会)の取材で「試合の終盤は息をするのも精一杯で、何が起きているのかわからず、とても参ってしまった。強いめまいを感じるようになり、すべてが頭の中で揺れているような状態だったから、メディカルタイムアウトをお願いした」と弁明。

 一方のムグルサは試合後の記者会見で「私はそのこと(メディカルタイムアウトの件)については話したくない。皆さんに判断していただきたい」としつつも、「まあ、選手同士なら、特定の瞬間にどう振る舞うべきか少しはわかっていると思うけど……そうね、試合の終わりにはあまり満足できなかったわ」と内心怒りは収まらなかったようだ。

 さらにムグルサはタイブレークの途中、ポイント間でクレイチコワが時間をかけてタオルを取りに行ったことにも苛立ちを覚えていたという。

 ステファノス・チチパス(ギリシャ)の長いトイレットブレークが物議を醸している今年の全米オープン。当分の間はセット間やゲーム間における各選手の時間の使い方に注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

【PHOTO】全仏オープン2021に優勝したクレイチコワ
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