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海外テニス

俊才アルカラスが四大大会初Vに自信。経験値の少ないウインブルドンでも「優勝できる可能性はある」<SMASH>

中村光佑

2022.06.16

昨年のウインブルドンでは2回戦でメドベージェフに敗れたアルカラス。驚異的な成長を見せた今年はどうなるか?(C)Getty Images

昨年のウインブルドンでは2回戦でメドベージェフに敗れたアルカラス。驚異的な成長を見せた今年はどうなるか?(C)Getty Images

 テニス四大大会「ウインブルドン」(6月27日~7月10日/イギリス・ロンドン/グラスコート/グランドスラム)の開幕を目前に控えるなか、今季だけでATPツアー4勝を挙げている注目のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク7位)が母国スペインのメディア『EFE』のインタビューに登場。同大会でのグランドスラム初優勝の達成に自信をのぞかせている。

 3月のマイアミ・オープンと5月のマドリード・オープンのマスターズ2大会で史上最年少優勝を成し遂げた19歳のアルカラス。先の全仏オープンでは準々決勝で現世界2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗れたもののベスト8入りを果たし、ここまで好調なプレーを見せている。

 右ヒジの負傷により、芝シーズン初戦としてエントリーしていた今週の男子テニスツアー「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)は欠場となってしまったが、現時点でウインブルドンには予定通り出場する見込みだ。

 凄まじい勢いで成長を続けている19歳の俊才は以前から幾度となく「グランドスラムでの優勝が目標だ」と口にしてきた。全仏では頂点に立つことができなかったアルカラスだが、その志は変わっていないようだ。今回のインタビューでも「ウインブルドンでも優勝できる可能性はあると思っている。それが僕の叶えたい夢でもあり、そのために毎日一生懸命努力しているんだ」と力強いコメント。
 
 またアルカラスは往年のテニスファンの間でも名勝負の1つとして語り継がれる、ロジャー・フェデラー(スイス/現68位)とラファエル・ナダル(スペイン/現4位)による2008年ウインブルドン決勝を引き合いに、「僕も“あんな試合をすることができたら”と思っている。あの年の決勝は誰もが覚えているだろう。(同郷である)ラファがウインブルドンで何度かモノにした歴史的な試合についても、そう思うことがある」とも述べ、テニスの聖地で人々の記憶に残るようなパフォーマンスを見せることへの意欲を示した。

 ワイルドカード(主催者推薦)で初出場を果たした昨年のウインブルドンでは、1回戦で内山靖崇(現196位)との4時間を超えるフルセットマッチに勝利したアルカラスだが、続く2回戦ではダニール・メドベージェフ(ロシア/現世界1位)にストレート負けを喫した。

 ちなみにアルカラスが芝コートの公式戦でプレーしたのはキャリアでもこの2試合だけで、非常に経験値が少ない。そんな不安要素も抱えるなか、トップ10プレーヤーとして臨む今年の大会ではどこまで勝ち進むのか、すでに大きな注目が集まっている。

文●中村光佑

【連続写真】将来の王者候補アルカラスの動かされても力強く返球したフォアハンド
 
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