専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

43歳の元女王ビーナスが全米OP出場に黄色信号「ヒザの状態が良くありません」<SMASH>

中村光佑

2023.08.22

復調の兆しを見せつつあったビーナスだが、ケガにより「テニス・イン・ザ・ランド」を欠場。全米OP出場も雲行きが怪しくなった。(C)Getty Images

復調の兆しを見せつつあったビーナスだが、ケガにより「テニス・イン・ザ・ランド」を欠場。全米OP出場も雲行きが怪しくなった。(C)Getty Images

 女子テニス元世界ランク1位のビーナス・ウィリアムズ(アメリカ/現407位)が、本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場を予定していたツアー大会「テニス・イン・ザ・ランド」(8月20日~26日/アメリカ・クリーブランド/ハードコート/WTA250)をヒザの負傷により欠場すると発表した。

 元世界女王のセレナ・ウィリアムズを妹に持ち、四大大会のシングルスで7度の優勝を誇る43歳のビーナス。ここ最近は度重なる故障に悩まされていた中で昨年12月に現役続行を表明した彼女は今シーズン、約1年6か月ぶりのツアー勝利を挙げた年明けの「ASBクラシック」(WTA250)1回戦を皮切りに少しずつ試合数を重ねてきた。

 そんな中で臨んだ先週の「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ハードコート)1回戦では世界16位のベロニカ・クデルメトワ(ロシア/現在も16位)を6-4、7-5のストレートで撃破し、約年3ぶりの対トップ20勝利を飾っていた。2回戦ではジョン・チンウェン(中国/大会時24位/現23位)に6-1、2-6、1-6の逆転で敗れたものの、徐々に復調の兆しを見せつつあっただけに、ここでのケガはビーナスにとっても痛手だろう。
 
 ビーナスは現地8月20日にクリーブランド大会のSNSを通じて公開されたメッセージ動画で出場辞退の旨を報告。本戦ワイルドカードでの参戦が確定している今季最後の四大大会「全米オープン」(8月28日~9月10日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の出場に黄色信号が灯っていることを踏まえつつ、以下のように無念のコメントを残した。

「残念ながら、ヒザの状態が良くありません。そのせいで今はコートに立つことも私の支えにはならないのです。本当に残念です。それでも私は自分自身を立て直そうと努力するつもりです。そうすれば、全米オープンに出場できると思います。またできれば来年、クリーブランドに来てプレーしたいです」

 母国開催となる全米は単複で2度ずつ優勝を経験している得意の舞台である。思い出のニューヨークで無事プレーできるよう、とにかく今はヒザの回復に努めてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】ビーナスはじめ全米オープン2022で熱戦を繰り広げる女子選手たちの厳選写真!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号