男子テニスツアーの「エルステ・バンク・オープン」（オーストリア・ウィーン／室内ハード／ATP500）は、ダニール・メドベージェフ（ロシア／世界ランク３位）、ステファノス・チチパス（ギリシャ／同５位）、アンドレイ・ルブレフ（ロシア／同６位）といったトップ10選手５人を招いて10月23日に開幕する。

　大会のトーナメントディレクターであるヘルヴィヒ・ストラーカ氏によると、今大会には世界ランク２位のカルロス・アルカラス（スペイン）を招待するプランもあったようだが、それは金銭的な理由で断念されたようだ。

　ストラーカ氏がオーストリアの地元紙『デア・スタンダード』に明かしたところによると、アルカラス陣営は大会への出場に約75万ユーロ（約１億2,000万円）のギャラを求めたという。
  　大会側はアルカラスの招待について話し合いの場を設けたが、最終的に「予算はトーナメントをより密度の濃いものするために使いたい」として、メドベージェフやチチパスといった、他のスター選手を数多く迎える方向にシフトした。

　結果、アルカラスは同週に行なわれる「バーゼル・オープン」（スイス・バーゼル／インドアハードコート／ATP500）にエントリーしたが、最近になって左足の故障と腰の筋肉疲労を理由に欠場を表明している。

　アルカラスにとっては、年間最終ランク１位を狙う上で今シーズンの残りの大会を無駄にしたくないところだろう。しかし、彼にとっては故障以外に高額なギャラの問題も懸念材料になりそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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