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【テニスストリング基礎知識】張り替えは「3カ月」が目安だが、「張り替えサイン」も見逃さないこと<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.17

ストリングには賞味期限があるので性能を生かすには定期的な張り替えが必要。では、張り替えるタイミングはいつにすべきか。(C)Getty Images

ストリングには賞味期限があるので性能を生かすには定期的な張り替えが必要。では、張り替えるタイミングはいつにすべきか。(C)Getty Images

 テニスボールはラケットを使って打ちます。けれどもボールと直接触れるのは、ラケットに張られている「ストリング(糸)」です。そのためストリングの知識を深めることは、テニスの上達にも影響するとても大切なことなのです。

 知っているようで、あまり知られていないストリングのこと。そこでストリングやラケットに関する素朴な疑問をプロのストリンガー(ストリングを張る人)に答えてもらいました。

 今回のテーマは「ストリングを張り替えるタイミング」についてです。

 ナイロン製ストリングは3カ月毎の張り替えが必要とされていますが、使用頻度が高ければ期間は短くなるのでしょうか。また「張り替えサイン」のような現象があるのでしょうか。ストリンガーに聞いてみました。

    ◆    ◆    ◆

 張り替え時期は使用頻度に応じて短くなります。ショップの店員がよく言う「3カ月ぐらいで張り替えに来てください」という言葉は、実は「あまり使わなくても最長3カ月がナイロンの使用期限です」という意味です。

 ストリングはラケットに張られている時、常に20キロ前後の張力が掛かり、だんだんと伸びてゆき、張り上げた時点から性能が少しずつ落ちているのです。他にも気温の変化なども考慮して、その賞味期限を大まかに設定した期間が、「3カ月」という表現なのです。
 
「張り替えサイン」は大きく分類して2つあります。まず、わかりやすいのが表面のコーティングです。新品の状態ではスベスベしていますが、ボールとの摩擦によりザラザラになっていたり、ストリング同士が食い込むノッチ(溝)が出てきたら張り替えのサインです。マルチストリングの場合は、細かい糸が毛羽立ってくるので、さらにわかりやすいです。

 2つ目は糸のテンションです。見た目ではわかりにくいですが、実はこちらの方が使用感に影響します。テンションの低下を発見する術はズバリ“感覚”です。

「最近、飛びがイマイチ悪いな~」「なんかヒジ(手首・肩)が痛いぞ」「振動が増えた気がする…」と感じた場合は、張り替えの目安です。なるべくストリングを新鮮な状態に保って、快適なテニスを楽しみましょう‼

解説:清水優之介(テニスサポートセンター)
取材協力●テニスサポートセンター

構成●スマッシュ編集部
※2023年7月号より抜粋・再編集

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