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海外テニス

ナダルがシングルス復帰戦で勝利!「1年ぶりに戻ってきて、ポジティブなレベルでプレーできたと思う」<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.01.03

ナダルは約1年のブランクを感じさせない力強いプレーで元世界3位のティームに勝利した。(C)Getty Images

ナダルは約1年のブランクを感じさせない力強いプレーで元世界3位のティームに勝利した。(C)Getty Images

 男子テニス元世界1位のラファエル・ナダル(スペイン/現世界ランキング672位)が、ケガによる長期離脱を経て約1年ぶりに挑んだシングルスで勝利を飾った。

 ナダルが復帰戦として臨んでいるのは12月31日に開幕した「ブリスベン国際」(2023年12月31日~24年1月7日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート/ATP250)。12月31日に実施されたダブルスの1回戦では、マルク・ロペス(スペイン)と組んで実戦復帰を果たしたものの、その際はマックス・パーセル/ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に4-6、4-6で敗れていた。

 そして現地1月2日に迎えたシングルスでの復帰第1戦。ナダルは約1年のブランクを感じさせない力強いプレーを披露し、元世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現98位)を7-5、6-1のストレートで撃破してみせた。

 試合後に行なわれたオンコートインタビューでナダルは「おそらく私のキャリアの中で最も厳しい時期の一つを終えた今日は、正直言って私にとって感情的で重要な日と言えるだろう」と心境を語り、「1年ぶりに戻ってきて、素晴らしい観客の前でプレーする機会があった。とてもポジティブなレベルでプレーできたと思う」と笑みを浮かべた。

 昨年1月の全豪オープンで左股関節を負傷して以降、ツアーを離脱。2度の手術を受けて復帰を模索してきたが、休養期間は予想以上に延びた。5月には来季限りでの引退も示唆していたが、夏頃からコートでの練習を再開し、徐々に強度を上げ、11月には「今はまたプレーできると思っている」と言うところまで戻してきていたナダル。その言葉通り2024年シーズンの開幕戦で復帰を果たし、シングルスの初戦を勝利したのである。
 
「この1年間、何千というメッセージを受け取る機会があったし、毎日、素晴らしい人たちが隣にいてくれることが、間違いなく違いを生んでくれた。健康でいることが恋しかったし、このように満員の観客の前でプレーすることが恋しかった」と語るナダル。

 この日の勝利によりツアー通算1069勝目としたナダルは、同じ元世界1位のイワン・レンドルの記録を抜き、ジミー・コナーズ(1274勝)、ロジャー・フェデラー(1251勝)、ノバク・ジョコビッチ(1088勝)に続く歴代4位に浮上した。

 納得のプレーで復帰戦を勝利したナダル。「ブリスベン国際」の2回戦では主催者推薦で出場のジェイソン・クブラー(オーストラリア/同102位)との対戦が決まっている。両者はこれが初対決。果たしてナダルはどんな戦いぶりを見せてくれるのか、多くのファンが注目している。

構成●スマッシュ編集部

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