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海外テニス

「ああ、何だか泣きそう…」サバレンカが圧倒的な強さで全豪オープンテニス連覇達成!<SMASH>

中村光佑

2024.01.28

今大会では初戦から1セットも失わずタイトルを手にしたサバレンカ。(C)Getty Images

今大会では初戦から1セットも失わずタイトルを手にしたサバレンカ。(C)Getty Images

 シーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)は、現地1月27日に女子シングルス決勝を実施。第2シードで前回女王のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/世界ランク2位)が、第12シードのジェン・チンウェン(中国/同15位)に6-3、6-2のストレートで快勝し、殊勲の大会2連覇を果たした。

 ディフェンディングチャンピオンは最後まで強かった。

 今大会初戦から1セットも落とさずに勝ち上がってきたサバレンカは、決勝の立ち上がりからツアー2度目の顔合わせとなったジェンを相手に得意の強打でポイントを積み重ねていく。序盤の第2ゲームで早くもブレークを奪うと、以降も攻撃的なリターンやストロークで主導権を掌握。第8ゲームで握った3本のセットポイントは生かせなかったが、サービング・フォー・ザ・セットとなった直後の第9ゲームはしっかりと取り切り、33分で幸先よく第1セットを先取した。

 第2セットはジェンが3本のダブルフォールトを犯したことにより、第1ゲームでいきなりブレークを果たしたサバレンカ。その後も力強いプレーでサービスキープを継続し、相手に追随を許さない。再び相手のダブルフォールトに助けられる形でチャンスを迎えた第5ゲームでは、最後のロングラリーで強打からのネットプレーを成功させて2度目のブレークを獲得。

 サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第8ゲームでは連覇達成まであと1ポイントと迫ったところからブレークポイントを握られるも何とか耐え抜き、1時間16分で試合を締めくくった。
 
 試合後の表彰式でサバレンカは、10年前の全豪を制したリー・ナ(元世界2位/現41歳)に次いで中国人女子選手2人目となる四大大会でのシングルス決勝進出を果たし、大会後にはキャリア初のトップ10入りも確定させたジェンをこう称えた。

「チンウェン、準優勝おめでとう。決勝で負けるのはつらいと思うけど、あなたは素晴らしい選手。あなたはこれから何度も(四大大会の)決勝に進出すると思う。あなたのチームのメンバーにも祝福の言葉を届けたい」

 続けてサバレンカは「ああ、何だか泣きそう…」と感極まる様子も見せつつ、以下のように喜びと自身のチームへの感謝の言葉を続けた。

「素晴らしい2週間だった。そしてまた、このトロフィーを掲げることができて最高よ。信じられないくらいうれしい。チームの皆、本当にありがとう。皆はいつも私の味方でいてくれる。いつも同じようなことばかり言っているけど…本当に感謝しているわ」

 連覇へのプレッシャーをものともせず、思い出のメルボルンで再び頂点に立ったサバレンカ。今後のさらなる活躍を期待したい。

文●中村光佑

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