錦織圭などの活躍以降、「テニス選手になりたい!」「子どもをテニス選手にさせたい!」と考えているジュニアや親が多くなりました。しかし、根本的な問題として、どうすればテニス選手になれるのでしょうか?プロになるまでの道筋を詳しく紹介していきます。
今回は、前回(第9回)に引き続き中学卒業後の進路について。解説は、プロとしてツアーを回り、引退後はMTSテニスアリーナ三鷹を運営しながらコーチとして選手を指導している増田健太郎氏です。
◆ ◆ ◆
部活でテニスをするなら必ずリサーチすること
中学卒業後の進路は、大きく分けて「全日制の高校」「通信制の高校」「留学」の3つあります。前回は通信制の高校に通った選手の話を紹介しましたが、全日制の強豪校への進学はどうでしょうか。部活でテニスに打ち込む環境であり、高校生活も楽しむことができ、プロへの道だけではなく大学進学の可能性も大いにあります。ただし、この場合も高校を選ぶ時にはしっかりとリサーチをするべきです。
元プロの斉藤貴史氏は、色々な名門高校の練習に参加して練習の質やバランスを見ながら、海外の試合にも出たいという希望が叶う高校を探して相生学院(兵庫県)に決めたそうです。相生学院は通信制もありますが、スポーツコースを選んだ斉藤氏は寮に住んで、午前中は勉強して午後はテニスをするという生活スタイルでした。
ただし、今までの練習環境も生活環境もガラッと変わるわけですから、その環境が本当に自分に合うのかは重要なポイントです。各学校によって練習内容に特徴もありますし、十分にリサーチして決断する必要があるでしょう。
強豪校で強くなってプロになりたいと考えているなら、「みんなと同じことをしていてはダメ」だと斉藤氏は言います。「部活には将来プ口になりたい人も大学に行く人もテニスを辞める人もいるから、もしプロになりたいのであれば、他の人と同じことをやっていたらダメです。僕は学校にいる時はその中で一番頑張るようにしていました」
斉藤氏は途中から、通信制に切り替えて地元の石川県に戻って、海外遠征に行く回数を増やす方向に変更しました。1度選択した方向でも、より自分に合う選択肢があると感じた場合は、途中で方向を変えるという方法もあるのです。
留学のメリットは大。どこに行くかが重要
最後は留学です。留学に関しては、通信制以上に自分の決意も周りの環境も重要になってきます。留学のメリットをアメリカのIMGアカデミーに通い、青森山田高校の通信制を卒業した西岡良仁選手は、「強くなるには第1に会話力、コミュニケーション能力があるかなので、それを身に付ける環境であることはメリットです」
「また、日本人の平均的な身長だと海外では小さくなります。僕は15歳からIMGに行って、そこでは自分と同じ体格の選手はいませんでした。色々な選手がいる環境に慣れておくことも大事です。あと、(錦織)圭くんやハース、バグダティスなど、プロと打てる機会があったのもよかったです。その中で自分も成長できましたし、もし自分がコーチになった時には、必ず海外に行くことを勧めます」と言います。
プロになったら舞台は世界になるわけですから、その経験を高校生の年代でできることは、プロになった時にプラスになるでしょう。ただし海外に行けば無条件で成功するわけではありません。どのアカデミーに行くかも鍵になります。
「自分が行くアカデミーのことは把握しておくべきです。自分で調べられないなら、そこに行ったことのある人に会って情報収集するべきです。海外は放任主義なので、ジュニアが困っているからといって助けてはくれません。だからどんなスタッフがいて日本人選手でもちゃんと接してくれるとか、そういう点は大事だと思います」と西岡選手。
3つのうちどれを選択しても、確率の差はありますがプロになれる可能性はあります。自分の環境、性格、実力をよく考えて、自分がベストだと思える道に進んでください。
取材・文●スマッシュ編集部
※スマッシュ2018年2月号から抜粋・再編集
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部活でテニスをするなら必ずリサーチすること
中学卒業後の進路は、大きく分けて「全日制の高校」「通信制の高校」「留学」の3つあります。前回は通信制の高校に通った選手の話を紹介しましたが、全日制の強豪校への進学はどうでしょうか。部活でテニスに打ち込む環境であり、高校生活も楽しむことができ、プロへの道だけではなく大学進学の可能性も大いにあります。ただし、この場合も高校を選ぶ時にはしっかりとリサーチをするべきです。
元プロの斉藤貴史氏は、色々な名門高校の練習に参加して練習の質やバランスを見ながら、海外の試合にも出たいという希望が叶う高校を探して相生学院(兵庫県)に決めたそうです。相生学院は通信制もありますが、スポーツコースを選んだ斉藤氏は寮に住んで、午前中は勉強して午後はテニスをするという生活スタイルでした。
ただし、今までの練習環境も生活環境もガラッと変わるわけですから、その環境が本当に自分に合うのかは重要なポイントです。各学校によって練習内容に特徴もありますし、十分にリサーチして決断する必要があるでしょう。
強豪校で強くなってプロになりたいと考えているなら、「みんなと同じことをしていてはダメ」だと斉藤氏は言います。「部活には将来プ口になりたい人も大学に行く人もテニスを辞める人もいるから、もしプロになりたいのであれば、他の人と同じことをやっていたらダメです。僕は学校にいる時はその中で一番頑張るようにしていました」
斉藤氏は途中から、通信制に切り替えて地元の石川県に戻って、海外遠征に行く回数を増やす方向に変更しました。1度選択した方向でも、より自分に合う選択肢があると感じた場合は、途中で方向を変えるという方法もあるのです。
留学のメリットは大。どこに行くかが重要
最後は留学です。留学に関しては、通信制以上に自分の決意も周りの環境も重要になってきます。留学のメリットをアメリカのIMGアカデミーに通い、青森山田高校の通信制を卒業した西岡良仁選手は、「強くなるには第1に会話力、コミュニケーション能力があるかなので、それを身に付ける環境であることはメリットです」
「また、日本人の平均的な身長だと海外では小さくなります。僕は15歳からIMGに行って、そこでは自分と同じ体格の選手はいませんでした。色々な選手がいる環境に慣れておくことも大事です。あと、(錦織)圭くんやハース、バグダティスなど、プロと打てる機会があったのもよかったです。その中で自分も成長できましたし、もし自分がコーチになった時には、必ず海外に行くことを勧めます」と言います。
プロになったら舞台は世界になるわけですから、その経験を高校生の年代でできることは、プロになった時にプラスになるでしょう。ただし海外に行けば無条件で成功するわけではありません。どのアカデミーに行くかも鍵になります。
「自分が行くアカデミーのことは把握しておくべきです。自分で調べられないなら、そこに行ったことのある人に会って情報収集するべきです。海外は放任主義なので、ジュニアが困っているからといって助けてはくれません。だからどんなスタッフがいて日本人選手でもちゃんと接してくれるとか、そういう点は大事だと思います」と西岡選手。
3つのうちどれを選択しても、確率の差はありますがプロになれる可能性はあります。自分の環境、性格、実力をよく考えて、自分がベストだと思える道に進んでください。
取材・文●スマッシュ編集部
※スマッシュ2018年2月号から抜粋・再編集
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