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国内テニス

福岡国際女子テニス、日本勢ではケガからの復活を期す清水綾乃が4強入り。ダブルスは伊藤あおい/荒川晴菜が準優勝<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.05.13

シングルスで日本勢唯一の4強入りを果たした清水綾乃(写真左)。優勝したビレル(右上)。ダブルス準優勝の伊藤あおい/荒川晴菜(右下)。写真提供:福岡国際女子テニス事務局

シングルスで日本勢唯一の4強入りを果たした清水綾乃(写真左)。優勝したビレル(右上)。ダブルス準優勝の伊藤あおい/荒川晴菜(右下)。写真提供:福岡国際女子テニス事務局

 女子テニスのITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「福岡国際女子テニス2024」(W75/賞金総額60,000ドル/砂入り人工芝コート)が5月7日から12日にかけて福岡市・博多の森テニス競技場で開催された。

 ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーでは下部ツアーに当たり、「W75」はその中で上から2番目のグレードに位置する。WTAツアー予備軍の強豪や将来性のある若手などが入り乱れ、世界を目指して激しい争いが繰り広げられる舞台だ。

 日本勢で健闘したのは26歳の清水綾乃(世界ランク316位)で、ノーシードからシングルスベスト4入りを果たした。1回戦で第7シードのステイシー・ファン(カナダ/255位)をファイナル・タイブレークで破った清水は、準々決勝でも番狂わせを演じる。第1シードで前週のW100岐阜で準優勝したアリーナ・ロディオノワ(オーストラリア/104位)にフルセットで勝利。日本勢でただ1人準決勝に進んだ。

 準決勝では第3シードのキンバリー・ビレル(オーストラリア/174位)を相手に第1セットを先取するも、接戦となった第2、第3セットであと一歩及ばず、6-4、4-6、4-6で惜しくも逆転負けした。試合時間2時間17分に及ぶ激戦だった。
 
 清水は2019年には自己最高の世界ランク175位をマークし、日本女子を背負う存在と目された有力選手だ。しかし20年から22年にかけてヒジの故障で手術を受けて戦線離脱し、一時は1141位までランクを落とした。

 しかし22年の10月に復帰すると、コツコツとITFツアーで成績を残し、昨年秋にはW25浜松とW40横浜で準優勝。今ではランキングを300位近くまで戻し、19年全米以来の四大大会予選出場も視界に入るところまで来ている。持っている能力は折り紙付きの選手。今後の飛躍に期待したい。

 他の日本人選手では、19歳のホープ伊藤あおい(282位)が第5シードのマナンチャヤ・サワンカエウ(タイ/223位)を破ってベスト8入り。準決勝でビレルに6-7(6)、5-7と食い下がったが惜敗した。

 またダブルスでは、第4シードの伊藤/荒川晴菜が接戦を切り抜けて決勝に進出。しかし決勝ではラトゥーヤ・ボーセール(インド)/ペイジ・ホーリガン(ニュージーランド)に6-3、3-6、6-10とわずかに及ばず、準優勝だった。

構成●スマッシュ編集部

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