男子テニス世界ランク12位のステファノス・チチパス（ギリシャ）が、現地９月15日に行なわれたイタリアのサッカーリーグ、セリエＡのジェノアCFC対ASローマの試合を訪れ、会場を沸かせた。

　1956 年メルボルン五輪のサッカー競技で金メダルを獲得したソ連代表チームの一員だったセルゲイ・サルニコフ氏を祖父に持つチチパスは、サッカー好きとしても知られている。そんなチチパスが、試合前のウォーミングアップ時にジェノアのユニフォーム姿で登場し、ゴールの右上や左下などを狙った華麗なシュートを披露した。

　チチパスは自身の公式X（@steftsitsipas）に「私の祖父がサッカー選手だったと知っていた？」と綴り、そのシュート動画を公開したが、後に削除し、現在は「心は（チームカラーの）赤と青、プライドは限りなく高い」のメッセージと共に観客を煽って盛り上げたシーンが公開されている。
  　なお、シュート動画はイタリアのフットボールTVのXアカウント（@IFTVofficial）が「ギリシャのテニスプレーヤー、ステファノス・チチパスのシュートは好調で、自分が選んだスポーツに疑問を抱いているかもしれない」と記して公開したほか、様々なメディアや関係者から拡散され、「すごい！選手のようだ」、「絵になる」、「サッカーも上手い」「ジェノアに入って」などと盛り上がっている。テニスプレーヤーのニック・キリオス（オーストラリア）も「かなり良いね」と称賛した。

　一方、普段から皮肉コメントが多数届くチチパスに対し、今回も例外ではなかった。「彼はスポーツを変えるべきだ。サッカーならもっと上手くなるかもね」、「ようやくテニスに向かないことに気付いた？」、「バックハンドより上手いね」など、サッカーの腕前が故にとも受け取れるコメントが見受けられた。

　テニスだけでなくサッカーファンをも沸かせたチチパス。今後も多方面での活躍が見られそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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