専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

今季躍進のデミノーが「さらに進化していく」と来季に向け抱負! 復帰間近のキリオスにも「心待ちにしている」と言及<SMASH>

中村光佑

2024.12.15

今年7月にはキャリアハイの世界6位をマークしたデミノー(左)。今季を振り返り、キリオス(右)の来季復帰を歓迎した。(C)Getty Images

今年7月にはキャリアハイの世界6位をマークしたデミノー(左)。今季を振り返り、キリオス(右)の来季復帰を歓迎した。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク9位のアレックス・デミノー(オーストラリア/25歳)が海外メディア『Tennis 365』のインタビューに登場。その中で激動の今季を振り返るとともに、来季からの実戦復帰を予定しているニック・キリオス(元13位/29歳)に対する歓迎の言葉を口にした。

 今季のデミノーは年明けからエンジン全開のパフォーマンスだった。男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」で、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)やノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現7位)といった名だたる実力者を立て続けに破る活躍を見せ、自身初のトップ10入りを達成。直後に開かれた母国開催の四大大会「全豪オープン」では3年連続のベスト16に進出した。

 勢いそのままに2月の「アカプルコ・オープン」(ATP500)で大会連覇を果たし、6月の「リベマ・オープン」(ATP250)ではツアー9勝目をゲット。7月のウインブルドンで股関節を負傷して以降も「全米オープン」(四大大会)と「パリ・マスターズ」(ATP1000)で8強入りを果たす。そして年間成績の上位8人が集結したシーズン最終戦「ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/室内ハード/FIN)にも初出場を果たすなど充実の1年を送った。

 デミノー本人は「今年はケガもあってランキングの頂点には立てず、少しつらい思いをした」とまだ満足はしていないようだが、「間違いなく正しい方向には進んでいて、正しいことをしているとも思うし、コート上でも最高の気分だ」と一定の手応えも感じている様子だ。その上で来季に向けての意気込みをこう語った。
 
「うまくいけば、2025年は新たな気持ちで、そして完全に健康な状態で、今年の初めと同じような勢いを維持してスタートを切れると思う。今後も努力を続け、強くなっていかなければならない。

 彼ら(トップ選手たち)は非常に強力なショットを打ってくるから、それに適応し、さらに進化していく必要がある。世界最高のテニス選手の1人になりたいなら、そのために努力する以外に方法はない。それが僕の計画だ」

 最後にはオリジナリティあふれるプレーと歯に衣着せぬ物言いでファンを魅了し続けている“兄貴分”のキリオスが復帰を間近に控えていることについても言及。次のように歓迎のコメントを残した。

「彼は明らかに素晴らしい才能の持ち主で、このスポーツで素晴らしいことを成し遂げている。テニス界全体が彼の復帰を心待ちにしていると思うし、彼のプレーや試合を再び見られることに興奮すると思う。彼はリハビリを経て、ベストを尽くそうとしている。ブリスベン国際(12月29日~25年1月5日/オーストラリア・ブリスベン/ハード/ATP250)で再スタートを切ると聞いたけど、きっと注目が集まるだろう」

 兄弟のように良好な関係を築いているキリオスがツアーに戻ってくると聞いて、デミノーもモチベーションが上がっていることだろう。また2人で一緒にオーストラリアテニス界を大いに盛り上げていってほしい。

文●中村光佑

【画像】デミノーはじめパリオリンピックで躍動した男子選手の厳選ショットを一挙公開!

【関連記事】パリ五輪、出場テニス選手が語る五輪あれこれ。デミノーが見たい競技はバスケット、ワウリンカが好きなアスリートはボルト!<SMASH>

【関連記事】股関節のケガでウインブルドン棄権のデミノーが経緯を説明「リスクが大きすぎた」。ジョコビッチが13度目の4強に<SMASH>

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号