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海外テニス

大坂なおみ、難敵ムチョバを逆転で下し3年ぶりの全豪3回戦へ!「今日は全てを出し切った」<SMASH>

中村光佑

2025.01.15

昨年の全米の雪辱を果たし、ムチョバを破った大坂なおみ。3年ぶりに全豪オープン3回戦に駒を進めた。(C)Getty Images

昨年の全米の雪辱を果たし、ムチョバを破った大坂なおみ。3年ぶりに全豪オープン3回戦に駒を進めた。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全豪オープン」は大会4日目の現地1月15日に女子シングルス2回戦が行なわれ、元世界ランク1位の大坂なおみ(現51位)が登場。第20シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/同20位)を1-6、6-1、6-3で下し、同大会3年ぶり7度目の3回戦進出を決めた。

 準優勝した前哨戦の「ASBクラシック」(WTA250)で痛めた腹部の状態が心配されていたものの予定通り全豪に出場した27歳の大坂。初戦では昨年の全豪1回戦で敗れたカロリーヌ・ガルシア(フランス/同67位)に6-3、3-6、6-3で雪辱を果たし、2回戦へ駒を進めていた。

 2回戦で顔を合わせたのは多彩なショットを武器とする28歳のムチョバ。両者はこれまでに3度対戦しており、大坂が1勝2敗と僅差で負け越している。直近である昨年9月の全米オープン2回戦でも大坂がムチョバの緩急自在なプレーに翻弄され、3-6、6-7(5)で敗れていた。

 約4カ月越しのリマッチとなった今回も大坂が序盤から劣勢に立たされる。ムチョバのスピーディーな攻めと巧みなバックハンドのスライスに手を焼き、第2ゲームで早々にブレークを献上。相手の前後の揺さぶりを交えた攻撃にも苦戦し、第4ゲームでもサービスダウンを喫してしまう。流れを変えたい大坂は第6ゲームでこの日初のキープに成功するも、ムチョバのサービング・フォー・ザ・セットとなった第7ゲームでは3本のブレークポイントを生かせず、1-6で第1セットを落とした。
 
 それでも第2セットに入ると大坂が反撃。第1ゲームをキープすると、ムチョバのドロップショットとスライスにうまく対応してリズムをつかみ、第4ゲームでは相手の度重なるミスに付け込んでブレークポイントを獲得。9分を超える激しい攻防の末に大坂がこれを取り切り、直後の第5ゲームをキープして4-1とリードを広げる。その後も相手に主導権を渡さず、反対に大坂が6-1としてセットオールに持ち込んだ。

 第3セットは2-2まで互いに譲らず、均衡が破れたのは第5ゲームだった。ムチョバがスライスでミスを誘おうとしてきたのに対して、大坂は伸びのあるショットで対抗し、立て続けにウィナーを奪って値千金のブレーク。ここから一気にスパートをかけ、第9ゲームでも相手のサービスを破って1時間57分の熱戦をものにした。

 2戦連続でリベンジに成功した大坂は勝利後に応じたWOWOWのインタビューで対戦相手のムチョバを称えつつ、試合をこう振り返った。「とても難しい試合だったけど、今日は全てを出し切った。第1セットの彼女のプレーは本当に素晴らしかった」

 昨年は超えられなかった“四大大会2回戦の壁”を打ち破った大坂は、3回戦で自身と同じく出産を経てツアーに復帰した元世界4位のベリンダ・ベンチッチ(スイス/現294位)と対戦する。インタビューの最後に大坂は「彼女が戻ってきてくれてうれしい。素晴らしい試合にしたい」と次戦への意気込みを口にした。

文●中村光佑

【動画】大坂なおみがムチョバに逆転勝ちした2025全豪オープン2回戦ハイライト

【画像】大坂なおみの「全豪オープン2025」激闘フォトギャラリー

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