現在開催中の男子テニスツアー公式戦「イタリア国際」(5月7日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート)のシングルスでベスト16進出を決めた元世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)が3回戦勝利後の記者会見に出席し、体調が万全でない中で試合に臨んでいたことを明かした。
先日22歳を迎えたばかりのアルカラスは、クレーシーズン初戦となった4月初めの「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATP1000)を制すと、直後に出場した「バルセロナ・オープン」(スペイン・バルセロナ/ATP500)では準優勝。
しかしホルガー・ルネ(デンマーク/同9位)とのバルセロナ決勝で右足上部と左足のハムストリング(太ももの裏の筋肉)を痛め、母国開催のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード)は欠場していた。
2週間ぶりの実戦となった今大会はケガの影響を感じさせないプレーを見せている。初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)で元世界23位の予選勝者ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア/現131位)に6-3、6-3で完勝すると、現地11日に実施された3回戦ではノーシードのラスロ・ジェレ(セルビア/現64位)に7-6(2)、 6-2で勝利。ベスト8進出を懸け、4回戦では第23シードで元8位のカレン・ハチャノフ(ロシア/現24位)と対戦する。
ジェレ戦の第1セットは「リズムが悪く、自分の形も見出せなかった」と振り返るも、第2セットは「より良いプレーができ、彼(ジェレ)がミスをし始めて、それをうまく生かすことができた」と満足感を示したアルカラスだが、注目すべきは試合中に彼が鼻に貼っていた黒いテープだ。
これは鼻孔拡張テープと呼ばれるもので、日本でも薬局で目にすることが多く、鼻づまり改善のために使われることが多い。会見でアルカラスは「ケガからベストな形でカムバックしようと思っていたところで、今度は風邪を引いてしまった」と説明している。
ただ自身のパフォーマンスにはさほど影響はない様子で、「一度コートに立てば、そういうことは考えないようにして、ただ前に進むだけ」とアルカラスらしい前向きなコメント。「ストレートで勝った試合は、次に向けてエネルギーを温存できるから助かる」と改めて勝利の喜びを口にした。
ハチャノフとの4回戦に勝てば、四大大会に次ぐマスターズ1000シリーズ全9大会でベスト8進出を果たすことになるアルカラス。次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【動画】アルカラス、ズベレフら「イタリア国際」男子シングルス大会5日目のハイライト
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先日22歳を迎えたばかりのアルカラスは、クレーシーズン初戦となった4月初めの「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATP1000)を制すと、直後に出場した「バルセロナ・オープン」(スペイン・バルセロナ/ATP500)では準優勝。
しかしホルガー・ルネ(デンマーク/同9位)とのバルセロナ決勝で右足上部と左足のハムストリング(太ももの裏の筋肉)を痛め、母国開催のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード)は欠場していた。
2週間ぶりの実戦となった今大会はケガの影響を感じさせないプレーを見せている。初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)で元世界23位の予選勝者ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア/現131位)に6-3、6-3で完勝すると、現地11日に実施された3回戦ではノーシードのラスロ・ジェレ(セルビア/現64位)に7-6(2)、 6-2で勝利。ベスト8進出を懸け、4回戦では第23シードで元8位のカレン・ハチャノフ(ロシア/現24位)と対戦する。
ジェレ戦の第1セットは「リズムが悪く、自分の形も見出せなかった」と振り返るも、第2セットは「より良いプレーができ、彼(ジェレ)がミスをし始めて、それをうまく生かすことができた」と満足感を示したアルカラスだが、注目すべきは試合中に彼が鼻に貼っていた黒いテープだ。
これは鼻孔拡張テープと呼ばれるもので、日本でも薬局で目にすることが多く、鼻づまり改善のために使われることが多い。会見でアルカラスは「ケガからベストな形でカムバックしようと思っていたところで、今度は風邪を引いてしまった」と説明している。
ただ自身のパフォーマンスにはさほど影響はない様子で、「一度コートに立てば、そういうことは考えないようにして、ただ前に進むだけ」とアルカラスらしい前向きなコメント。「ストレートで勝った試合は、次に向けてエネルギーを温存できるから助かる」と改めて勝利の喜びを口にした。
ハチャノフとの4回戦に勝てば、四大大会に次ぐマスターズ1000シリーズ全9大会でベスト8進出を果たすことになるアルカラス。次戦も奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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