女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「イタリア国際」(5月6日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート)は現地10日にシングルス3回戦を行ない、元世界ランキング1位の大坂なおみ(現48位)が登場。53位のマリー・ボウズコワ(チェコ)に4-6、6-3、6-3で逆転勝ちし、ベスト16進出を決めた。
大坂はボウズコワに対して過去2勝0敗とリードしているが、クレーでの対戦は初めて。試合の序盤はボウズコワの安定したストロークと強力なリターンに大坂は苦しんだ。第2ゲームで2本のブレークポイントを握った大坂だが、それを逃すと、3-3からの自身のサービスで先にダウンを喫してしまう。
第1セットの大坂は相手のサービスにも手を焼き、ファーストサービスに対するポイント獲得率がわずか15.8%と低調で、ブレークチャンスを見出せないまま3-6でセットを落とした。
しかし第2セットに入ると大坂の攻撃力がボウズコワを上回る。ファーストサービスに対するポイント獲得率は41.2%と急激に上昇し、第2、第6ゲームでサービスブレークに成功。第7ゲームで1つブレークを返されるものの、5-3のサービスゲームでは粘る相手を振り切って3本目のセットポイントをモノにし、6-3としてセットオールに追いついた。
こうなると流れは大坂だ。迎えたファイナルセット、第3ゲームのボウズコワのサービスで40-15からデュースに追いつくと、フォアハンドのウイナーを連続して決めてブレーク。自身のサービスゲームでは70%の高確率でファーストサービスを入れた上、ポイント獲得率は85.7%と見事な数値を叩き出し、相手に付け入るスキを与えない。大坂は第9ゲームでもこの日4つ目のブレークを決めて6-3とし、2時間26分の逆転劇を完結させた。
大坂にとってイタリア国際でのベスト16入りは2年連続3度目。自身の最高成績である2019年のベスト8まであと1勝に迫った。クレーコートが苦手とされる大坂だが、前週にクレー初優勝を飾ったWTA125シリーズの「サン・マロ・オープン35」から数えて、これでマッチ8連勝だ。
大坂の4回戦の相手は、3回戦で第5シードのマディソン・キーズ(アメリカ/6位)を下して勝ち上がってきたペイトン・スターンズ(アメリカ/42位)。今がキャリアハイのランキングで、前週の「ムチュア・マドリード・オープン」(WTA1000)でもベスト16入りしている勢いのある23歳だ。大坂とスターンズは初対戦。クレーで目覚めつつある大坂の奮闘を期待したい。
構成●スマッシュ編集部
【動画】大坂なおみがボウズコワに逆転勝ちした「イタリア国際」3回戦ハイライト
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大坂はボウズコワに対して過去2勝0敗とリードしているが、クレーでの対戦は初めて。試合の序盤はボウズコワの安定したストロークと強力なリターンに大坂は苦しんだ。第2ゲームで2本のブレークポイントを握った大坂だが、それを逃すと、3-3からの自身のサービスで先にダウンを喫してしまう。
第1セットの大坂は相手のサービスにも手を焼き、ファーストサービスに対するポイント獲得率がわずか15.8%と低調で、ブレークチャンスを見出せないまま3-6でセットを落とした。
しかし第2セットに入ると大坂の攻撃力がボウズコワを上回る。ファーストサービスに対するポイント獲得率は41.2%と急激に上昇し、第2、第6ゲームでサービスブレークに成功。第7ゲームで1つブレークを返されるものの、5-3のサービスゲームでは粘る相手を振り切って3本目のセットポイントをモノにし、6-3としてセットオールに追いついた。
こうなると流れは大坂だ。迎えたファイナルセット、第3ゲームのボウズコワのサービスで40-15からデュースに追いつくと、フォアハンドのウイナーを連続して決めてブレーク。自身のサービスゲームでは70%の高確率でファーストサービスを入れた上、ポイント獲得率は85.7%と見事な数値を叩き出し、相手に付け入るスキを与えない。大坂は第9ゲームでもこの日4つ目のブレークを決めて6-3とし、2時間26分の逆転劇を完結させた。
大坂にとってイタリア国際でのベスト16入りは2年連続3度目。自身の最高成績である2019年のベスト8まであと1勝に迫った。クレーコートが苦手とされる大坂だが、前週にクレー初優勝を飾ったWTA125シリーズの「サン・マロ・オープン35」から数えて、これでマッチ8連勝だ。
大坂の4回戦の相手は、3回戦で第5シードのマディソン・キーズ(アメリカ/6位)を下して勝ち上がってきたペイトン・スターンズ(アメリカ/42位)。今がキャリアハイのランキングで、前週の「ムチュア・マドリード・オープン」(WTA1000)でもベスト16入りしている勢いのある23歳だ。大坂とスターンズは初対戦。クレーで目覚めつつある大坂の奮闘を期待したい。
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