16歳の少女が胸の内を吐露した。

　現地４月22日、ロシア女子フィギュアスケートのカミラ・ワリエワが地元メディアのインタビューに答え、激動の今シーズンを振り返っている。

　今月26日には、17歳の誕生日を迎えるワリエワ。彼女は昨年、当時15歳でロシア・オリンピック委員会の選手として出場した北京五輪でドーピング問題が発覚した。

　ワリエワのドーピング問題に対し、のちにロシア・アンチドーピング機構は同選手を資格停止処分としない判断を下した。ところが、今年２月に世界反ドーピング機関（WADA）はこの判断は誤りだとして、彼女に４年間の資格停止処分などを求めてスポーツ仲裁裁判所（CAS）に提訴している。

　ワリエワの処分を巡る問題は長期化しており、いまだドーピング問題の解決の糸口さえ掴めていない状況となっている。

　そんななか、ロシア通信社『RIA Novosti』がワリエワに単独インタビュー。昨シーズンを振り返っている。同メディアによると、「今シーズンには満足している。いい形で終えることができた」と答えているようだ。
  　昨シーズンのワリエワはロシア国内のグランプリ大会で優勝し、年末のロシア選手権で２位となっている。彼女は「シーズンの締めくくりとして、最後にトリプルアクセルを跳びました。おそらく私にとって最も興味深いシーズンになったと思います」と好印象を口にし、来季に向け視線を向けているようだ。

　ロシアによるウクライナ軍事侵攻への措置として昨季に続き、今シーズンもロシアとベラルーシのフィギュアスケート選手、スピードスケート選手、ショートトラック選手は国際大会を出場停止になっている。

　いまだ不透明となっているロシアアスリートの“国際大会復帰”。はたして、彼らが観衆の前でプレーできる日は訪れるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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