現地７月29日、シンガポールで開催している世界水泳は女子100メートル平泳ぎ決勝が行なわれ、2012年ロンドン五輪で３個のメダルを獲得した鈴木聡美が１分05秒78で４位。メダルまで０秒14届かなかったが、34歳での自己ベスト更新に日本競泳界のレジェンドが拍手を送っている。

【動画】鈴木聡美、自己ベスト更新も僅か0.14秒差届かず...

　パリ五輪や前回の世界水泳ドーハ大会のメダリストが揃うなか、鈴木は前半50メートルを５位でターン。後半も力強い粘りの泳ぎで猛追し、残り25メートルで表彰台争いに食い込んだが僅かなタッチ差で届かず。自己ベストを０秒13上回ったものの、悲願の世界水泳初メダルには一歩足りず悔しさをにじませた。
  　惜しくもメダルは掴めなかったが、競泳女子の日本代表最年長スイマーの力泳には賛辞が届いている。2000年シドニー五輪の競泳日本代表でテレビ解説も務める萩原智子氏は自身のXを更新。リザルトを共有したうえで、「鈴木聡美さん　自己ベスト更新おめでとう！」とクラッカーの絵文字を添えて祝福。「年齢のことを言うのは嫌だけど...34歳での自己ベスト更新は凄い。年齢は関係ないんだとあらためて教えてくれる」と、ベテランの泳ぎに感動したことが窺える。

　続けて、「私は現役を32歳までやらせてもらったけど、コンディションを保ちながらのトレーニングは大変だった。聡美さん、心身共に強いよ、本当に強い。今大会まだまだ...50、200mとメドレーリレーがある。楽しみで仕方ない。どこまで魅せてくれるのかワクワクする」と期待を寄せつつ、不屈の34歳スイマーにエールを贈った。

　年齢を感じさせない鈴木のハイパフォーマンスに「ハギトモ」も敬服。残る種目で再び自己ベスト更新と自身初のメダル獲得なるか、引き続き注目だ。

■女子100メートル平泳ぎ　決勝
金メダル　アナ・エレント（ドイツ）　１分05秒19
銀メダル　ケイト・ダグラス（米国）　１分05秒27
銅メダル　唐銭婷（中国）　１分05秒64
４位　鈴木聡美　１分05秒78

構成●THE DIGEST編集部

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