元F1王者で、放送局『Sky Sports』の解説者を務めるニコ・ロズベルグ氏がポッドキャスト番組『F1 Show』に出演。レッドブル移籍後苦戦が続いている角田裕毅について、ベルギーGPで見せたパフォーマンスを称賛しつつも厳しく評価した。

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  　予選前に新しいフロアを投入し、移籍後最上位となる７番グリッドを獲得してみせた角田について、「ユウキはポジティブな週末を過ごした。予選７番手を獲得したのは大きな進歩だった」と称賛。相棒マックス・フェルスタッペンと予選Q3でわずか0.381秒差だった点にも「マックスにかなり近づいた。いい兆候だと思う」と明るい展望を示した。

　また、ロズベルグ氏が発見したもうひとつのいい兆候が、ローラン・メキース新代表が角田に見せた振る舞いだ。レーシングブルズ時代以来の再タッグを結成した両者の印象的な場面を以下のように伝えている。

「（メキース代表は）『私たちは君（角田）を本当に気にかけている』という気持ちを、ピットウォールから親指を立てて見せ、予選後に笑顔を見せて、ユウキの気分を高めてくれた。本当にいいと思ったよ」

　一方、決勝で入賞を逃した点は厳しく評価した。エンジニア側の連絡ミスによるピットインのタイミングの遅れが原因だとメキース代表も認めているが、2016年のワールドチャンピオンは角田に６戦連続ノーポイントという現実を突き付け、さらなる奮起を求めた。

「でもユウキ、君の時間は刻々と過ぎている。今すぐにでも結果を出して、ポイントを獲得する必要がある。ドライバーズチャンピオンシップでまだたった10ポイント（レッドブルでは７ポイント）しか獲得していないなんて信じられない。現実とは思えないよ。マックス・フェルスタッペンとは大違いだ」　

　ベルギーGPで角田は一発の速さを証明した。サマーブレイク前最後のレース、ハンガリーGPで求められるのは、何よりも“結果”だ。

構成●THE DIGEST編集部

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