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モータースポーツ

【F1】アルボンはレッドブル復帰に“興味なし”と米メディア 角田裕毅が後半戦次第で「チームでの地位を確固たるものにできる」理由とは?

THE DIGEST編集部

2025.08.19

レッドブル復帰には否定的だというアルボン(左)。フェルスタッペン(右)とのタッグ再結成はなさそうだ。(C)Getty Images

レッドブル復帰には否定的だというアルボン(左)。フェルスタッペン(右)とのタッグ再結成はなさそうだ。(C)Getty Images

 米モータースポーツ専門メディア『Last Word On Sports』は現地8月16日、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が古巣レッドブルへの復帰に関心がないと報じた。角田裕毅(レッドブル)については、後半戦の成績次第で来季のチーム残留もありえると現状を紹介している。

 アルボンは2019年にトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)からF1デビューし、同年第13戦からレッドブルに昇格。しかし成績不振などを理由に2020年末にレギュラーシートを喪失し、2022年のウィリアムズ移籍でレッドブル・グループとの関係に区切りをつけた。

 ただ同メディアによると、レッドブル共同オーナーのチャーレム・ヨーヴィディヤ氏が、同じくタイ人のアルボン復帰を熱望。実際、2024年シーズン末にはセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルがアルボン獲得に動いたとF1公式サイトなどに伝えられている。

 移籍が実現しなかった理由の一つは、アルボンがレッドブル復帰に魅力を感じていないためだと『Last Word On Sports』は説明。そもそもアルボンはウィリアムズと少なくとも2027年末まで契約を結んでおり、古豪復活へ長期的にコミットメントする意向をたびたび示している。

 加えて、ウィリアムズがメルセデス製パワーユニット(PU)を搭載している点もアルボンの残留への意思を強めていると同メディア。2026年以降の新規定下でメルセデスPUが優位性を発揮すると見られている一方、レッドブルは自社製PU初年度と懸念点が多いため、移籍に否定的だと説いた。
 
 低迷期のウィリアムズで着実に結果を残してきたアルボンはチーム躍進の年となった今季、ここまでドライバーズランキング8位(54ポイント)と中団勢トップの座を確立している。チームメイト対決でもキャリア4勝を挙げているカルロス・サインツ(同16位/16ポイント)を大きく上回っている状況だ。

 チームからの信頼は厚く、ジェームス・ボウルズ代表はその実力を「期待を下回ったレースや予選はほぼ記憶にない」と絶賛。「たとえ上手くいかなくても、信じられないほどタフなんだ」と続け、「今日、アレックスをマックス(・フェルスタッペン/レッドブル)の隣に座らせたら、以前とはまったく異なるモンスターになるだろう」と持ち前の速さに加え、精神面での成熟ぶりを強調している(蘭専門メディア『Formule1.nl』より)。

 また『Last Word On Sports』は、レッドブルの来季ドライバー・ラインアップにも言及した。現在角田は、4連覇王者との比較、マシン性能の低さの二重苦を味わっているとし、「チームが衰退するなかで、オランダ人(フェルスタッペン)の隣でドライブしてくれるドライバーを見つけるのは難しいだろう」と予想。「ツノダは今季後半戦で好成績を残せれば、チームでの地位を確固たるものにできるだろう」と日本人ドライバーの将来を見通した。

 名門チームで確固たる地位を築いたアルボンが、その役割を放棄してまで混乱の真っただ中に飛び込む可能性は高くないだろう。角田はその混沌のなかでレッドブル残留を勝ち取れるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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