新世代のリーダーは誰か。
ラグビー日本代表は8月30日より、日米でのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)へ参戦。北米大陸勢、環太平洋諸国とぶつかる、すでに開幕済みの国際大会だ。
日本代表は、前回大会の決勝でフィジー代表に屈している。今回は、進歩の度合いを結果で示したい。
新たなリーダーも育てる。
PNCへはリーチ マイケルが出ない。7月中旬までの対ウェールズ代表2連戦で主将を務めた36歳は、個人的事情もあり招集外となった。フランス挑戦中の齋藤直人も不参加で、稲垣啓太、坂手淳史、姫野和樹といった以前の常連組も、大枠のスコッドに名を連ねながらメンバーへは入らずにいる。
現職復帰2季目のジョーンズは「(リーチは)ずば抜けてベストな主将。一方、次世代のリーダーを育成していかなければいけない」。若手中心のスコッドから、組織をドライブするタレントを生み出したい。
注目の大会主将は、試合出場が濃厚な主力からピックアップの見込みである。
「適切な時に発表します」
宮崎で事前合宿中の23日の段階で、すでに心は決まっているようだ。ワーカホリックならではの締め。
「そのことで悩んで眠れないということはありません。しっかり4時間は寝ています」
本稿では、「未定」という対外的な論旨に沿って、候補と呼ばれてもよい5名を紹介する。
(カッコ内は所属先/ポジション/身長・体重/年齢)
●原田衛(―/フッカー/175センチ・101キロ/26歳)
20時にスマートフォンのアプリが落ちる設定にして睡眠の質を保ち、オフも拠点のジムでストレッチ。統制された暮らしぶりでコンタクトの激しさを育み、ジョーンズ就任初年度に代表デビュー。まもなく非代表戦で齋藤と共同主将を務めた。現体制下、本人は「怒られ役なんで」とのことである。
東芝ブレイブルーパス東京ではリーチと主将、副将の間柄だ。ニュージーランド移籍のためクラブを退団後も、リーチの治療用の別宅をおもな寝床にしてスーツケースひとつで今度の代表合宿へ混ざった。
新主将については「アナウンスは、されていない」と意味ありげな返答。陣営は「未定」と強調する中、心の準備はできているかと問われた原田は、「…はい」と微笑む。
●ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京→ハリケーンズ/ロック/201センチ・117キロ/23歳)
ブレイブルーパスで公式戦に出ていなかった19歳の頃、早々に代表戦のピッチに立った。サイズを活かしたチョークタックル、キックチャージ、その体格に似合わぬとされるランニングスピードでインパクトを示す。この冬からは母国ニュージーランドの強豪ハリケーンズへ加入。国際リーグのスーパーラグビーで揉まれる。
代表チームでは最近、練習の合間の円陣で積極的に仲間へ発言している。その際は英語を用いるが日本語も流暢。リーチと同じように10代で来日しているからだ。海外出身者へも日本語力を求めるジョーンズ体制下、伊藤鐘史アシスタントコーチは「時間、経験、本人の思いがあればリーチのようになっていくのでは」と期待する。
ラグビー日本代表は8月30日より、日米でのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)へ参戦。北米大陸勢、環太平洋諸国とぶつかる、すでに開幕済みの国際大会だ。
日本代表は、前回大会の決勝でフィジー代表に屈している。今回は、進歩の度合いを結果で示したい。
新たなリーダーも育てる。
PNCへはリーチ マイケルが出ない。7月中旬までの対ウェールズ代表2連戦で主将を務めた36歳は、個人的事情もあり招集外となった。フランス挑戦中の齋藤直人も不参加で、稲垣啓太、坂手淳史、姫野和樹といった以前の常連組も、大枠のスコッドに名を連ねながらメンバーへは入らずにいる。
現職復帰2季目のジョーンズは「(リーチは)ずば抜けてベストな主将。一方、次世代のリーダーを育成していかなければいけない」。若手中心のスコッドから、組織をドライブするタレントを生み出したい。
注目の大会主将は、試合出場が濃厚な主力からピックアップの見込みである。
「適切な時に発表します」
宮崎で事前合宿中の23日の段階で、すでに心は決まっているようだ。ワーカホリックならではの締め。
「そのことで悩んで眠れないということはありません。しっかり4時間は寝ています」
本稿では、「未定」という対外的な論旨に沿って、候補と呼ばれてもよい5名を紹介する。
(カッコ内は所属先/ポジション/身長・体重/年齢)
●原田衛(―/フッカー/175センチ・101キロ/26歳)
20時にスマートフォンのアプリが落ちる設定にして睡眠の質を保ち、オフも拠点のジムでストレッチ。統制された暮らしぶりでコンタクトの激しさを育み、ジョーンズ就任初年度に代表デビュー。まもなく非代表戦で齋藤と共同主将を務めた。現体制下、本人は「怒られ役なんで」とのことである。
東芝ブレイブルーパス東京ではリーチと主将、副将の間柄だ。ニュージーランド移籍のためクラブを退団後も、リーチの治療用の別宅をおもな寝床にしてスーツケースひとつで今度の代表合宿へ混ざった。
新主将については「アナウンスは、されていない」と意味ありげな返答。陣営は「未定」と強調する中、心の準備はできているかと問われた原田は、「…はい」と微笑む。
●ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京→ハリケーンズ/ロック/201センチ・117キロ/23歳)
ブレイブルーパスで公式戦に出ていなかった19歳の頃、早々に代表戦のピッチに立った。サイズを活かしたチョークタックル、キックチャージ、その体格に似合わぬとされるランニングスピードでインパクトを示す。この冬からは母国ニュージーランドの強豪ハリケーンズへ加入。国際リーグのスーパーラグビーで揉まれる。
代表チームでは最近、練習の合間の円陣で積極的に仲間へ発言している。その際は英語を用いるが日本語も流暢。リーチと同じように10代で来日しているからだ。海外出身者へも日本語力を求めるジョーンズ体制下、伊藤鐘史アシスタントコーチは「時間、経験、本人の思いがあればリーチのようになっていくのでは」と期待する。