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ペア解消の“シダマツ”が見納め 試合直後に交わした涙の抱擁→綺麗なお辞儀に拍手万雷【世界バドミントン】

THE DIGEST編集部

2025.08.31

ペアとして最後の試合を終えた志田(左)と松山(右)のシダマツペア。写真:滝川敏之

"シダマツ"の歴史の幕が下りた。

 現地8月30日、バドミントンの世界選手権は女子ダブルス準決勝が行なわれ、パリ五輪銅メダルの志田千陽/松山奈未ペアが世界ランク2位のマレーシアペアに1-2(21-14、13-21、12-21)で敗れた。今大会でのペア解消を表明している"シダマツ"は決勝に進めなかったが、同大会初の銅メダルを獲得。試合後に2人は労いの抱擁を交わし、会場に深く一礼した。

 第1ゲームは中盤まで接戦となるがシダマツペアが11-11から5連続ポイントで突き放し、このゲームを先取する。だが第2ゲームはマレーシアペアに主導権を握られて一時は8点差に。点差を詰めれず、そのまま押し切られた。

 第3ゲームは、立ち上がりから長いラリー戦に。互いに一進一退の攻防が続くが、次第にマレーシアペアの粘り強いプレーに屈し7連続失点を献上。シダマツペアは巻き返すことができず、パリ五輪で銅メダルを争った相手に力尽きた。
 
 試合後、志田は自身のインスタグラムのストーリーを更新。2014年からペアを組んだ相棒の松山と熱い抱擁シーンを投稿した。松山の目には涙がこぼれ、そのあと2人は会場に詰めかけた観客に向けて感謝のお辞儀をすると、アリーナは万雷の拍手に包まれた。

 さらにバックステージで志田はファンに向けてメッセージを送る。「シダマツ、最後の試合が終わりました。今まで応援ありがとうございましたー!」と手を振りながら満面の笑顔。最後はシダマツらしい明るい雰囲気で終えた。

 大会前、都内で行なわれた代表合宿で志田は「最後は『ありがとう』で終われるように。やり切ったと思ってコートを出られるように頑張りたい」とペア最終戦に向けて意気込んでいた。オリンピックで悲願のメダルを掴んだ同じ会場で、"シダマツ"として過去最高成績を挙げ有終を飾った。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】"シダマツ"が終戦 涙の抱擁→綺麗な一礼

【画像】国内最終戦をベスト4 シダマツペアを特集!|バドミントンジャパンオープン2025
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