五輪代表候補に黄色信号が灯った。

　ミラノ・コルティナ五輪最終予選（12月６日～19日、カナダ・ケロウナ）の出場権をかけた日本代表決定戦が９月11日、稚内市みどりスポーツパークで開幕した。今年の日本選手権を制したフォルティウスはSC軽井沢クラブに６-８で惜敗。午前中に行なわれたロコ・ソラーレとの初戦（●７-９）も落とし、まさかの開幕２連敗スタートとなった。

　SC軽井沢クラブに先取されたフォルティウスは第２、３エンドで連取して勝ち越しに成功。第４エンドに２点を許し１点ビハインドになるも、第５エンドに再び３対３の同点に追い付く。
  　ところが第６エンドにSC軽井沢クラブに２点を与えると、７エンドも追加点を献上。３対６と追いかける展開になる。

　第８エンドにスキップの吉村紗也香が狭いコースを突き２点を挙げて１点差。第９エンドもガードストーンを巧みに避け、相手のナンバー１よりも手前に置くドローショットで１点を奪取。土壇場で６対６とし、フォルティウスが再び追い付いた。

　最終10エンド、SC軽井沢クラブの上野美優が素晴らしいショットでハウス近くに２つのストーンを残す。吉村の最後の一投はゆったりとしたスピードで手前のガードストーンをよけハウス中心部にとどめフォルティウスがナンバー１に。だが上野が相手のストーンを力強く弾き、SC軽井沢クラブが２点を奪取。フォルティウスは猛追及ばず、痛恨の逆転負けとなった。

　初日の結果は下記の通り。ロコ・ソラーレが２勝と五輪代表へ一歩リードしている。

■カーリング日本代表決定戦
　３チームで争う女子は、予選リーグ（11、12日）で各チームが総当たり２度ずつ対戦し、上位２チームが決定戦（13、14日）へと進出する。予選リーグの対戦結果を含め、先に３勝したチームが日本代表に決定。SC軽井沢クラブ、コンサドーレの一騎打ちで争う男子は、先に３勝したチームが代表となる。男女代表はそれぞれ残り２枠のミラノ・コルティナ五輪出場権をかけ、12月にカナダで開催する世界最終予選を戦う。

【女子予選】
＜１日目＝９月11日＞
第１試合　フォルティウス●７-９〇ロコ・ソラーレ
第２試合　ロコ・ソラーレ〇13-４●SC軽井沢クラブ
第３試合　SC軽井沢クラブ〇８-６●フォルティウス

【カーリング女子日本代表決定戦　順位】
１位　ロコ・ソラーレ（２勝０敗）
２位　SC軽井沢クラブ（１勝１敗）
３位　フォルティウス（０勝２敗）

構成●THE DIGEST編集部

【記事】カーリング女子日本代表決定戦、北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが白星発進！ フォルティウスとの延長11エンドの激闘を制す

【画像】日本女子カーリング界が誇る名スキップ、藤澤五月の厳選された“美ショット”を一挙公開！