国立競技場で連日、熱戦が繰り広げられている東京世界陸上。世界中から一流アスリートが集結するなか、取材する海外メディアの数も尋常ではない。

　９月中旬にも関わらず、異常な酷暑が続いている東京。訪れている海外メディアも面を食らっているところだが、スイス公共放送『SRF』の公式インスタグラムがユニークな動画を掲載した。スタジアムで観戦する日本人ファンや取材する報道スタッフらが使う“暑熱対策グッズ”が、どれだけバリエーション豊かなのかを紹介している。

　同メディアは「東京で暑さと戦う方法」と題して、「日本の首都で開催されている世界陸上選手権では、選手たちだけでなく観客たちも高温と戦わなければならない。彼らも涼を求めているのだ」と説明。「その様子がどういうものかを動画で見ていこう」と記し、さまざまなグッズを４段階のグレードに格付けしている。
  　まず「BASIC（基礎）」としたのが、日本古来の扇子とうちわだ。国立のコンコースでパタパタとあおぐ親子の様子などを掲載した。続けて「ADVANCED（上級）」と認定されたのが、いまや欠かせない夏のアイテムとなったハンディファンを含む扇風機。さらに「PRO（プロ）」に指定したのが帽子にもなる日傘や、首掛けの扇風機であるネッククラーという画期的な逸品である。そして「NEXT LEVEL（次のレベル）」と記し、もっとも驚きをもって示されたのが、工事現場など屋外で働くワーカー向けに開発されたファン内蔵型のベストだ。

　日本の夏と比べればかなり涼しいであろう、スイスからやって来た一行。彼らにとっては、多種多様で独自の進化を遂げてきた日本の暑熱対策グッズは、かなり興味深いものに映ったのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】海外メディアが仰天！ 日本ならではの“暑熱対策グッズ”を４段階に格付けて紹介！