最強の二刀流ランナーだ。
9月18日、東京世界陸上6日目は女子400メートル決勝が行なわれ、米国のシドニー・マクラフリンレブロニが世界歴代2位の47秒78をマークして金メダルを獲得した。22年オレゴン大会で優勝した女子400メートル障害との2種目制覇を飾り、世界陸上史上初の快挙を成し遂げた。
雨中の国立競技場に伝説を刻んだ。序盤から5レーンのマクラフリンが飛ばす。200メートル通過タイムが22秒95。ラストの直線に入ってからパリ五輪女王のマルレイディ・パウリノ(ドミニカ共和国)が猛追するが、マクラフリンはギアをさらに上げて加速してそれを許さない。大会新記録となる驚愕タイムに会場は騒然。1983年の第1回大会でヤルミラ・クラトフヴィロヴァ(チェコ・スロバキア)が樹立して以来、42年間も破られなかった記録更新にマクラフリン本人も信じられないといった表情だった。
レース後、世界歴代2位のタイムについては「ボビー(コーチ)が、そのタイムを出すほどの力が君にはあると信じてくれたし、私もボビーとの取り組みを信じていたから」と話し、コーチとの信頼関係が結果に結びついたと語った。
陸上界では異例中の異例ともいえる2種目制覇を狙った今大会。「準決勝の後は疲れていなかったわ。決勝では新しいレースとして臨み、自分でプレッシャーをかけたくなかったの。とにかく落ち着いていることが重要だった」と振り返り、「みんなが私を見て、注目してほしかったから」と、むしろプレッシャーを楽しんでいた。
ちなみに2位のパウリノも従来の大会記録(47秒99)を上回る世界歴代3位の47秒98をマークするハイレベルな争い。それが霞んでしまうほど、異次元な激走をTOKYOで魅せた。
▼女子400メートル決勝
金メダル シドニー・マクラフリンレブロニ(米国) 47.78 ※大会新
銀メダル マリレイディ・パウリノ(ドミニカ共和国) 47.98
銅メダル サルワエイド・ナセル(バーレーン) 48.19
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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9月18日、東京世界陸上6日目は女子400メートル決勝が行なわれ、米国のシドニー・マクラフリンレブロニが世界歴代2位の47秒78をマークして金メダルを獲得した。22年オレゴン大会で優勝した女子400メートル障害との2種目制覇を飾り、世界陸上史上初の快挙を成し遂げた。
雨中の国立競技場に伝説を刻んだ。序盤から5レーンのマクラフリンが飛ばす。200メートル通過タイムが22秒95。ラストの直線に入ってからパリ五輪女王のマルレイディ・パウリノ(ドミニカ共和国)が猛追するが、マクラフリンはギアをさらに上げて加速してそれを許さない。大会新記録となる驚愕タイムに会場は騒然。1983年の第1回大会でヤルミラ・クラトフヴィロヴァ(チェコ・スロバキア)が樹立して以来、42年間も破られなかった記録更新にマクラフリン本人も信じられないといった表情だった。
レース後、世界歴代2位のタイムについては「ボビー(コーチ)が、そのタイムを出すほどの力が君にはあると信じてくれたし、私もボビーとの取り組みを信じていたから」と話し、コーチとの信頼関係が結果に結びついたと語った。
陸上界では異例中の異例ともいえる2種目制覇を狙った今大会。「準決勝の後は疲れていなかったわ。決勝では新しいレースとして臨み、自分でプレッシャーをかけたくなかったの。とにかく落ち着いていることが重要だった」と振り返り、「みんなが私を見て、注目してほしかったから」と、むしろプレッシャーを楽しんでいた。
ちなみに2位のパウリノも従来の大会記録(47秒99)を上回る世界歴代3位の47秒98をマークするハイレベルな争い。それが霞んでしまうほど、異次元な激走をTOKYOで魅せた。
▼女子400メートル決勝
金メダル シドニー・マクラフリンレブロニ(米国) 47.78 ※大会新
銀メダル マリレイディ・パウリノ(ドミニカ共和国) 47.98
銅メダル サルワエイド・ナセル(バーレーン) 48.19
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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