9月17日に行なわれた世界陸上女子5000メートル予選、田中希実が1組目5着で組上位8着以内に入り、日本勢初となる4大会連続の決勝進出を決めた。
序盤から先頭の山本有真に付いていった田中。2700メートル過ぎたあたりでペースを上げトップに立つと、そのままラスト1周まで順位をキープした。最終的に集団に追いつかれたものの、集団のなかでフィニッシュして予選通過を決めた。
13日の1500メートル予選で組10着で敗退を喫していた田中。失意からの復活について、「喪失感が大きかった。実力の割に結果に結びつかず、すごく怖くて辛くて心細かったけど、そこでたまたま(悪い)波が1500メートルで来てしまったと運命を受け入れた。受け入れたからには次を向かないといけない(と思った)」とレース後に振り返った。
続けて、当日のレースプランについては、「東京オリンピックの時や去年のパリオリンピックを振り返っても、短いスパートもロングスパートも通用しなかったと考えた時に、本当は決勝でやりたかったけど、予選を決勝のつもりで走るとしたら、自分の持ち味は『ちょっとでもタメを作ったらまた頑張れる』っていうところだけだったので、その走りをするしかないという風に思った」と明かした。
ただ、相手も世界トップクラスの選手であり、ラスト6周で逃げ切れるか「すごく怖かった」田中を後押ししたのは山本だったという。「昨日たまたま有真ちゃんと喋った時に、『私に何かできることがあれば』っていう風に彼女の方から言ってくれた。まだ自分が決めたレースプランにもまだ迷いがあるなかで、怖さがあるなかで、その最後のピースを彼女がはめてくれた言葉があった」とコメント。昨年のパリ五輪でともに予選敗退という悔しい思いを味わった山本との走りを次のように表した。
「有真ちゃんからも何か2人でやりたいっていう気持ちがすごく伝わってきた。やっぱり去年のパリオリンピックも2人で走ってきた時に、それぞれのやりたいことが上手く噛み合ってなかったので、世界と戦うにはテーマをしっかりさせないといけないっていうところがあった。有真ちゃんは去年走ってそれをすごく感じたからこそ、何か自分自身のテーマを決めたいっていう思いもあって聞いてきてくれたと思う。それが私のまだぐらついてたテーマも固まるきっかけにもなったので、そういった走りが今日2人で作り出せた」
山本の助けもあり掴んだ決勝の切符、田中は入賞を果たせるか。決勝は9月20日、午後10時5分開始予定だ。
構成●THE DIGEST編集部
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序盤から先頭の山本有真に付いていった田中。2700メートル過ぎたあたりでペースを上げトップに立つと、そのままラスト1周まで順位をキープした。最終的に集団に追いつかれたものの、集団のなかでフィニッシュして予選通過を決めた。
13日の1500メートル予選で組10着で敗退を喫していた田中。失意からの復活について、「喪失感が大きかった。実力の割に結果に結びつかず、すごく怖くて辛くて心細かったけど、そこでたまたま(悪い)波が1500メートルで来てしまったと運命を受け入れた。受け入れたからには次を向かないといけない(と思った)」とレース後に振り返った。
続けて、当日のレースプランについては、「東京オリンピックの時や去年のパリオリンピックを振り返っても、短いスパートもロングスパートも通用しなかったと考えた時に、本当は決勝でやりたかったけど、予選を決勝のつもりで走るとしたら、自分の持ち味は『ちょっとでもタメを作ったらまた頑張れる』っていうところだけだったので、その走りをするしかないという風に思った」と明かした。
ただ、相手も世界トップクラスの選手であり、ラスト6周で逃げ切れるか「すごく怖かった」田中を後押ししたのは山本だったという。「昨日たまたま有真ちゃんと喋った時に、『私に何かできることがあれば』っていう風に彼女の方から言ってくれた。まだ自分が決めたレースプランにもまだ迷いがあるなかで、怖さがあるなかで、その最後のピースを彼女がはめてくれた言葉があった」とコメント。昨年のパリ五輪でともに予選敗退という悔しい思いを味わった山本との走りを次のように表した。
「有真ちゃんからも何か2人でやりたいっていう気持ちがすごく伝わってきた。やっぱり去年のパリオリンピックも2人で走ってきた時に、それぞれのやりたいことが上手く噛み合ってなかったので、世界と戦うにはテーマをしっかりさせないといけないっていうところがあった。有真ちゃんは去年走ってそれをすごく感じたからこそ、何か自分自身のテーマを決めたいっていう思いもあって聞いてきてくれたと思う。それが私のまだぐらついてたテーマも固まるきっかけにもなったので、そういった走りが今日2人で作り出せた」
山本の助けもあり掴んだ決勝の切符、田中は入賞を果たせるか。決勝は9月20日、午後10時5分開始予定だ。
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