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陸上

「恩返しの6周半」山本有真、5000m予選の舞台裏を明かす...田中希実は4大会連続の決勝進出へ「有真ちゃんのおかげ。2人で作ったレースだよ」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2025.09.18

5000m5着で決勝進出を決めた田中(左)と惜しくも予選敗退となった山本(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

5000m5着で決勝進出を決めた田中(左)と惜しくも予選敗退となった山本(右)。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 9月18日、東京世界陸上の6日目。女子5000m予選に出場した山本有真が15分36秒29で1組18着となり予選敗退となった。同組でともに走った田中希実は14分47秒15というタイムを残し、1組5着で各組上位8着以内に入り、日本勢初の4大会連続決勝進出を決めた。

 レース後、山本は「自分の理想とする結果ではなかったけど、レースの前半は攻めていくことができましたし、田中さんにレース後に声をかけてもらって、自分の中で情けないという気持ちから嬉しい気持ちも出てきて、いまちょっとだけスッキリしてます」と話した。
 
 レース前に田中と交わした内容も話し、「予選通過には自信があるわけではなくて、不安もあったなかだったんですけど、前日に田中さんと同じ組っていうのを知った時に、私はどうしても『田中さんに予選通過してほしい!』というのを心の底から思いましたし、パリ五輪の時に同じ組で走らせてもらった時に『有真さんに付いて行けば良かった』と言われて、その日の夜ごはん、田中さんに『もし、明日作っていってほしいペースがあれば言ってください』と申し上げて...」とパリ五輪での痛い経験を生かしたことを明かした。

 つづけて、田中から、「『パリの時のみたいにスローになってラストだと...72秒ぐらいで6周半、スローになったら押してほしい』というのを言ってくださって、すごい頼りにしてくれるのが嬉しかった」と語り、それでも、「自分の掴みとった舞台でもありますから、もちろんそのペースで押していけば、自分の自己ベストも狙えたので、自分のためにも、田中さんのためにも、そして世界陸上に立ってるのは、金栗杯やセイコーグランプリで田中さんがペースを作ってくれたお陰。その恩返しがしたくて、田中さんに楽に予選通過してほしいと思って、6周半は責任を持って走ろうと思いました」と語った。

 そのうえで、レース後に田中から「有真ちゃんのおかげ。ふたりで作ったレースだよ」と声をかけてもらったと告白。それには「もうすごく嬉しくて!」と語り、こう気持ちを新たにした。

「まだまだ田中さんには自分は追いつけない存在ですけど、また来年のアジア大会、世界陸上、五輪と続くので、『次こそは!』という強い気持ちで頑張っていこうと思います」

構成●THE DIGEST編集部

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