9月18日、陸上の世界選手権6日目。女子800メートル予選が行なわれ、日本記録(1分59秒52)保持者の久保凛が2分02秒84の7着でレースを終え、準決勝進出を逃した。
7月の日本選手権で自身の日本記録を更新。期待を受けて出場した初の世界大会は、無念の結果となった。3レーンの久保は序盤から内側後方に位置。前方をふさがれる形でレースは進み、最終コーナーで外に出たが、先頭集団には届かなかった。
「前半に3~4番手につけて、前の方で攻めたかったんですけど、100メートルからかぶせられてしまって、うまく前に出ることができずに内側に入ることになってしまって。何もかもうまくいかなくて。ちょっと遠慮しちゃったかなって思いがあって」
レース後、久保は涙を流しながら、それでもしっかりと言葉を振り絞った。
「スローペースになってしまうと、勝てないというのは分かっていたんですけど、前に出れなくて。やっぱり、まだ差があるなって。スローペースになってもラストで行ける力が必要だと感じましたし、それを分かっていてできないのは、まだ力不足だと思います」
17歳で初の世界大会。大きな歓声を浴びた。
「今回、いままでにない声援をいただいて、どこを歩いても自分を応援してくれるのが、すごい幸せだなと思った。そのなかでもっと、皆さんにいいレースを届けたいなと思っていたんですけど、全然うまくいかなくて、申し訳ないという気持ちがあって」
「今回が始めての世界陸上となって、その世界陸上が東京ということで、すごく始まる前からたくさん応援していただいて、幸せですし、楽しんで走ることができたんですけど、前半からうまくいかなくて、何もできずに終わることになってしまったので、もっと強くなって帰ってきたいと思います」
世界レベルの選手たちとのレースで、あらたに芽生えた気持ちもあった。
「後ろにつけてスローペースというのは、自分が感じたことのないレースだったので、そのなかでごちゃごちゃになったり、バランスを崩したりとか、そういうのは海外のレースでは当たり前だと思った。もっと海外の試合に出る経験も必要かなと思います」
さらに、悔しい気持ちを今後の成長につなげると誓った。
「高校生のうちに世界陸上に出たいと思っていたので、出場できたのは収穫だったんですけど、でも何もできなかった。力不足をあらためて感じることができたのも、今回よかったと思う。世界でもしっかり通用する選手になるのが自分の目標ですけど、まだ全然通用していないですし、一から力を磨き直して、もっと強い久保凛を見せられるように頑張りたいと思います」
17歳で世界レベルを肌で感じた久保。初の世界大会で覚えた悔しさをばねに、大きな飛躍を遂げてもらいたい。
構成●THE DIGEST編集部
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「前半に3~4番手につけて、前の方で攻めたかったんですけど、100メートルからかぶせられてしまって、うまく前に出ることができずに内側に入ることになってしまって。何もかもうまくいかなくて。ちょっと遠慮しちゃったかなって思いがあって」
レース後、久保は涙を流しながら、それでもしっかりと言葉を振り絞った。
「スローペースになってしまうと、勝てないというのは分かっていたんですけど、前に出れなくて。やっぱり、まだ差があるなって。スローペースになってもラストで行ける力が必要だと感じましたし、それを分かっていてできないのは、まだ力不足だと思います」
17歳で初の世界大会。大きな歓声を浴びた。
「今回、いままでにない声援をいただいて、どこを歩いても自分を応援してくれるのが、すごい幸せだなと思った。そのなかでもっと、皆さんにいいレースを届けたいなと思っていたんですけど、全然うまくいかなくて、申し訳ないという気持ちがあって」
「今回が始めての世界陸上となって、その世界陸上が東京ということで、すごく始まる前からたくさん応援していただいて、幸せですし、楽しんで走ることができたんですけど、前半からうまくいかなくて、何もできずに終わることになってしまったので、もっと強くなって帰ってきたいと思います」
世界レベルの選手たちとのレースで、あらたに芽生えた気持ちもあった。
「後ろにつけてスローペースというのは、自分が感じたことのないレースだったので、そのなかでごちゃごちゃになったり、バランスを崩したりとか、そういうのは海外のレースでは当たり前だと思った。もっと海外の試合に出る経験も必要かなと思います」
さらに、悔しい気持ちを今後の成長につなげると誓った。
「高校生のうちに世界陸上に出たいと思っていたので、出場できたのは収穫だったんですけど、でも何もできなかった。力不足をあらためて感じることができたのも、今回よかったと思う。世界でもしっかり通用する選手になるのが自分の目標ですけど、まだ全然通用していないですし、一から力を磨き直して、もっと強い久保凛を見せられるように頑張りたいと思います」
17歳で世界レベルを肌で感じた久保。初の世界大会で覚えた悔しさをばねに、大きな飛躍を遂げてもらいたい。
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