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「これ以上超えないでほしいな」北口榛花が競技後に涙を見せながら明かした心境「1投目60飛んだところは少しほっとしたんですけど」【世界陸上/女子やり投げ】

THE DIGEST編集部

2025.09.19

世界陸上に出場した女子やり投げの北口。写真:梅月智史(THE DIGEST編集部)

世界陸上に出場した女子やり投げの北口。写真:梅月智史(THE DIGEST編集部)

 2025年9月19日に行なわれた東京世界陸上7日目。女子やり投げに出場した北口榛花(27歳/JAL)は予選A組を8位(60メートル38)で終えた。

 競技後のミックスゾーンで北口は涙を見せながら話した。

「今年は2025年東京世界陸上があるから、やっぱり練習に戻ろうっていう気持ちになれたので、すごく素敵なゴールを、今シーズンの素敵なゴール(スケジュール的なゴール)を作ってくださった皆さんに本当に感謝したいです」

 7月の日本選手権を右肘内側上顆炎の影響で欠場した北口は、復帰戦となったダイヤモンドリーグの13戦では50メートル93の最下位(10位)。今回の世界陸上では、不安要素を抱えての投てきとなった。
 

「最後の投てき練習でようやく保護してたたテープを外して練習に臨んで、そっちの方が感覚は良かったので、今回もテープなしで試合に臨見ましたが、正直テープあるなしで、どのぐらい自分の気持ちが変わるかは試合になるまで分からなかったので、1投目60飛んだところは少しほっとしたんですけど」

 しかし、ライバルたちは北口の記録を超えていく。

「これ以上超えないでほしいなとは思ってたんですけど、あの記録だと絶対超えられるので厳しいなと思いながら。でもこの日本で会場いっぱいの競技場見られてすごく嬉しかったですし、また強くなってというか、ちょっと足りない部分が多かったので、これから9月に大きな試合が続くシーズンが続くと思うので、9月にしっかり合わせられるようになりたいです」

 肘に関してはあまり不安がなかったという。

「最後のダイヤモンドリーグファイナルと同じ感想になってしまうんですけど、自分の槍がどのぐらい前に飛んでいくのかが正直想像できず、できないまま練習していたので、そういう不安はありました」

 その後、予選B組で6メートル38超えの選手が5人出たため、北口は決勝に進めなかった。

構成●THE DIGEST編集部

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