陸上

「世界大会の基準として疑問」ドイツの複数選手、課題を指摘「非常にストレスフル」「運営体制が悪くなることは滅多にない」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2025.09.23

女子4×100m決勝でドイツが銅メダルを獲得。ただ、ルケンケンパー(左)は「東京のコンディションが、選手にとって必ずしも楽なものではなかった」と語った。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 東京で開催された陸上の世界選手権について、各国選手やコーチから大会運営に対する不満の声が出ていたようだ。

 ドイツ公共放送局『ZDFheute』は、「世界選手権に出場した何人かの選手は、大会運営に不満の声を挙げた」とし、「短距離走者のジナ・ルケンケンパーは"東京のコンディションが、選手にとって必ずしも楽なものではなかった"と語った。品川のホテルから競技場までの距離が長かったのだ」と伝えた。パリ五輪4×100mリレーの銅メダリスト、ルケンケンパーは東京世界陸上でも同種目で銅メダルを手にしている。

 さらに東京五輪で金メダル、パリ五輪で銀メダルを獲得したドイツの走幅跳選手マライカ・ミハンボは、ホテル事情に言及。「選手全員をひとつのホテルに集めるのは難しい。五輪に似ているが、五輪はもっと分散していた」と回顧。

 さらに、「ホテルから競技場までの移動も、食事にも、いろいろと問題があった」とし、ベジタリアン向けの食事の選択肢がほとんどなく、みずからスーパーで買い物をしたと振り返った。「正直に言って、運営体制が悪くなることは滅多にない」とも語ったミハンボは、2019年のドーハ大会、22年のオレゴン大会で金メダルを手にし、東京大会では銀メダルを獲得した。
 
 男子1500mに出場したロベルト・ファルケンは「非常にストレスフル」と端的に表現。各国の全選手が同じ条件としながら、「誰にとっても難しい大会だった。全員が同じ食堂の密閉された空間で、密閉された空間で、使い捨ての食器、紙皿で食事をとるのはあまりいい状況とはいえない。世界大会の基準として疑問だ」と語ったファルケンは、1500m決勝で6位に入賞した。

 こうしたドイツ勢をはじめ、オランダのコーチからもホテルから競技場までの移動距離について批判の声が出るなど、アスリート側からいくつかの課題が指摘された大会となった。

構成●THE DIGEST編集部

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