陸上の世界選手権最終日、男子円盤投げ決勝が悲惨なコンディションのなかで行なわれた。突然の大雨に見舞われ、最初の2人が投げた時点で中断。約2時間後に再開となるも、投てきするサークル内は水浸しだった。運営スタッフがタオルで拭くなど対策を講じたが、足を滑らせる選手が続出した。
ドイツのスポーツ放送局『SPORT1』は、「東京で開催された世界選手権の円盤投げ決勝は、限界を超えた試合と化した。距離の限界ではなく、自然の猛威によるコンディションの限界だ。大雨で投てきサークルは滑りやすくなり、選手たちは完璧な技術よりもバランス感覚に苦戦した。あらゆる試みがリスクを伴い、転倒の危険は計り知れない。世界選手権にふさわしくない状況だった」と報じた。
「ひどい映画のワンシーンだった」と振り返ったのは、ドイツのミカ・ソスナだった。ソスナは混乱と危険性、そして大きな失望について語った。
「正直、何が起こったのか全く分からない。まるでひどい映画のワンシーンのようだった。何度も出入りを繰り返してウォーミングアップを続けなければならず、突然また雨が降り始め、時にはかなり激しい雨が降った。多くの選手が、“こんな状況で世界選手権を開催するのか”と不満を漏らしていた」
世界陸上の最終日。他の競技と同様に、円盤投げ決勝も雨のなかで続行となった。
「できる限りのことを試した。少しでも足を支えるためにシューズの上から靴下を履くことさえした。突然、すべてのルールが覆されたんだ。普段履きのシューズで投げる選手もいたし、シューズをテープで巻く選手もいて、みんなが臨機応変に対応していた。僕も対策をしたが、どれも効果がなかったね」
最も困難だったのは、足元の安定性だったという。
「サークルはガラスのように滑らかで、アイスバーンのような箇所もあって滑りやすくなっていた。スピードよりも技術を重視する僕のような選手にとって記録を出すのは、事実上不可能だった。僕のスタイルは左足を投げる方向に踏み込む動作が重要で、そこにグリップ力がなければチャンスない。突然、スピードを重視しようとしても、もはや、難しい状況は変わらなかった」
選手たちは危険を感じながら競技を続けていた。
「誰も大きな怪我をしなかったのは、皆にとって喜ばしいことだと思う。踏み込む一歩一歩に危険が伴い、あらゆる試みが綱渡りだった。世界選手権でこんなことが起こるべきではないね」
円盤投げ決勝の金メダルは、70メートル47のダニエル・スタール(スウェーデン)、銀メダルは67メートル84のミコラス・アレクナ(リトアニア)、銅メダルは66メートル96のアレックス・ローズ(サモア)。個人ベストが68メートル96のソスナは、58メートル60を投げ、決勝に残った12選手中11位で競技を終えた。
「こんな試合でシーズンを終わらせたくなかった。本当の実力を見せたかった。本当に悔しいし、失望している。今さら結果を変えることはできないのは理解しているよ。今後は、このような状況での競技を(大会運営が)安易に受け入れないことを願っている」
大雨による約2時間の中断で、世界陸上の閉会セレモニーが終わっても続いた円盤投げ決勝は、危険な状況下で実施されていた。
構成●THE DIGEST編集部
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ドイツのスポーツ放送局『SPORT1』は、「東京で開催された世界選手権の円盤投げ決勝は、限界を超えた試合と化した。距離の限界ではなく、自然の猛威によるコンディションの限界だ。大雨で投てきサークルは滑りやすくなり、選手たちは完璧な技術よりもバランス感覚に苦戦した。あらゆる試みがリスクを伴い、転倒の危険は計り知れない。世界選手権にふさわしくない状況だった」と報じた。
「ひどい映画のワンシーンだった」と振り返ったのは、ドイツのミカ・ソスナだった。ソスナは混乱と危険性、そして大きな失望について語った。
「正直、何が起こったのか全く分からない。まるでひどい映画のワンシーンのようだった。何度も出入りを繰り返してウォーミングアップを続けなければならず、突然また雨が降り始め、時にはかなり激しい雨が降った。多くの選手が、“こんな状況で世界選手権を開催するのか”と不満を漏らしていた」
世界陸上の最終日。他の競技と同様に、円盤投げ決勝も雨のなかで続行となった。
「できる限りのことを試した。少しでも足を支えるためにシューズの上から靴下を履くことさえした。突然、すべてのルールが覆されたんだ。普段履きのシューズで投げる選手もいたし、シューズをテープで巻く選手もいて、みんなが臨機応変に対応していた。僕も対策をしたが、どれも効果がなかったね」
最も困難だったのは、足元の安定性だったという。
「サークルはガラスのように滑らかで、アイスバーンのような箇所もあって滑りやすくなっていた。スピードよりも技術を重視する僕のような選手にとって記録を出すのは、事実上不可能だった。僕のスタイルは左足を投げる方向に踏み込む動作が重要で、そこにグリップ力がなければチャンスない。突然、スピードを重視しようとしても、もはや、難しい状況は変わらなかった」
選手たちは危険を感じながら競技を続けていた。
「誰も大きな怪我をしなかったのは、皆にとって喜ばしいことだと思う。踏み込む一歩一歩に危険が伴い、あらゆる試みが綱渡りだった。世界選手権でこんなことが起こるべきではないね」
円盤投げ決勝の金メダルは、70メートル47のダニエル・スタール(スウェーデン)、銀メダルは67メートル84のミコラス・アレクナ(リトアニア)、銅メダルは66メートル96のアレックス・ローズ(サモア)。個人ベストが68メートル96のソスナは、58メートル60を投げ、決勝に残った12選手中11位で競技を終えた。
「こんな試合でシーズンを終わらせたくなかった。本当の実力を見せたかった。本当に悔しいし、失望している。今さら結果を変えることはできないのは理解しているよ。今後は、このような状況での競技を(大会運営が)安易に受け入れないことを願っている」
大雨による約2時間の中断で、世界陸上の閉会セレモニーが終わっても続いた円盤投げ決勝は、危険な状況下で実施されていた。
構成●THE DIGEST編集部
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