元F1ドライバーのラルフ・シューマッハ氏はこのほど、スポーツ専門局『Sky Sports』のポッドキャスト番組『Backstage Boxengasse』に出演。現役F1ドライバーを引き合いに出して甥ミックを高く評価した。

　蘭専門メディア『Racing News 365』によると、シューマッハ氏は「現在のF1ドライバーたちのキャリアを考えると、ミックは少なくとも角田裕毅（レッドブル）よりは優れていると思う。そして私の意見では、リアム・ローソン（レーシングブルズ）よりも優秀だと思っている」とコメント。さらにフランコ・コラピント（アルピーヌ）を加えた３人よりもミックはドライバーとしての実力が高いと断言した。

「フランコ・コラピントは素晴らしいキャリアのスタートを切ったが、今のところ本来あるべき成長を見せていない。だから、私の視点から言えば、３人ともミックより劣っている、いや、大幅に劣っていると言える。（現状を）全く理解できないよ。しかし人々は『ああ、またあの叔父さんが何か言ってるよ』と批判してくるのだろう」
  　ミックは2021年シーズンにハースからF1デビュー。22年シーズンのオーストリアGPでは自身最高位６位入賞を果たすなど才能の片りんを見せたが、度々クラッシュを喫するなどパフォーマンスの一貫性の無さから同年限りでシートを喪失。23年シーズンからはメルセデスのリザーブドライバーを務めるも昨季末に退団し、今季は世界耐久選手権（WEC）のアルピーヌでの活動に専念している。

　もちろんミックも一流ドライバーに違いない。しかしF1のレギュラーシートを喪失した甥を、現トップチーム・ドライバーである角田より高く評価するのは、“ひいき目”と言われて致し方ないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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