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17歳の女子高生が衝撃のGPデビューV! 日本女子史上3人目の快挙を成し遂げた中井亜美 前世界女王は表彰台で優しくエスコート

THE DIGEST編集部

2025.10.19

GPデビュー戦で優勝した17歳の中井。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦となるフランス大会は現地10月18日、女子フリーが行なわれ、ショート首位の中井亜美が149.08点で1位となり、合計227.08点で今季世界最高得点を更新。日本女子史上3人目となるGPデビュー戦初優勝の快挙を飾った。表彰台では日本勢の仲睦まじい姿があった。

 前日は大技トリプルアクセルを成功し、78.00点の高得点を叩き出し首位発進。最終12番滑走で登場した中井は冒頭で跳んだトリプルアクセルは着氷時に手をつき、GOE(出来栄え点)は0.69の減点を受けたが回転不足はとられず。すぐに気持ちを切り替えた2本目は連続ジャンプの3回転ループ+2回転トウループを、3本目はルッツ+トウループの連続3回転を降りて、しっかりカバーした。 

 その後もジャンプのミスはなく終盤へ。シニアデビュー戦とは思えない堂々とした演技で完走すると、弾ける笑顔でガッツポーズが飛び出した。フリーの得点は自己ベストを大きく更新、ショートとの合計で暫定トップの坂本花織、同2位の住吉りをんを一気にかわし、17歳の現役女子高生がGPシリーズ初優勝の戴冠を果たした。
 
 メダルセレモニーで「アミ・ナカイ!」と名前をコールされると、会場からは大歓声。先に表彰台に立っていた坂本、住吉からも祝福を受けた。金メダルを手に持つと、満面の笑みでカメラに向けた。

 表彰台から降りるときには坂本が左手を差し出してエスコート。お姉さんの優しさに中井は笑顔だった。さらに坂本はリンクをグルっと周り、観客の声援に応えるときには優勝した中井を常に先頭にいかせ、前世界女王は勝者へ敬意を示した。

 リンクでの記念撮影では日の丸を掲げた3人が笑顔満点で現地カメラマンのリクエストに応え、まるで姉妹のように頬を寄せ合いニューヒロインを称えた。

 この微笑ましいカットは国際スケート連盟(ISU)の公式SNSにもアップ。「アミ・ナカイがグランプリデビュー戦で鮮烈なデビューを飾った。アンジェ(フランス)で日本人による表彰台独占をリードした!」と17歳の若き日本人スケーターに賛辞を送った。

▼女子シングル結果(カッコ内はフリー得点)
優勝 中井亜美 227.08点(149.08)
2位 坂本花織 224.23点(148.03)
3位 住吉りをん 216.06点(145.03)

構成●THE DIGEST編集部

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