現地10月19日、大相撲ロンドン公演は千秋楽を迎えた。結びの一番は豊昇龍が大の里との「横綱対決」を制し、５戦全勝で優勝。イギリスの音楽の殿堂「ロイヤル・アルバート・ホール」で開催された34年ぶりのロンドン公演は大盛況のなか幕を閉じた。

　土俵上では優勝した豊昇龍が副賞として大きなキッコーマンのしょうゆボトルと、巨大なハローキティのぬいぐるみを受け取った。その光景に会場は大きな拍手と歓声に包まれた。

　同20日、インドの日刊紙『Free Press Journal』はロンドンで一大ブームを巻き起こしたSUMOに注目。「英国ロンドンで話題沸騰！ 巨大醤油瓶が注目をさらう！ 豊昇龍が優勝」と題した記事を配信。連日満員だった英国内の熱狂を伝えた。
  　同紙は記事の中で「26歳の相撲スター・豊昇龍は、思わぬ大きなご褒美を手にし、観客を大いに楽しませた」「５日間にわたるロンドン公演には、総勢600名の相撲関係者がロンドンの街に日本スピリットをたっぷりと届けた」など日本の伝統文化に英国人は興味津々だったと報じ、５日間の公演は概ね成功だったと報じた。

　公演期間中にはイギリスの文化を楽しむ力士たちの表情も同紙は余すことなく紹介。「土俵外での力士たちはフィッシュ＆チップスを味わい、ギネスビールを楽しみ、有名なアビーロードの横断歩道で（ビートルズのジャケット写真を）再現する場面もあった。しかし、土俵上では真剣勝負が繰り広げられた」と海外公演の一部始終を伝えながら、次のような一文で締めくくった。

「最終的に観客の目を奪ったのは、豊昇龍とその巨大な醤油ボトルだった」

　世界的に人気が高まる日本の伝統文化である相撲。2026年６月13、14日にはフランス・パリで31年ぶりに公演を実施。当地での開催は1986年、95年に続いて３度目となる。ロンドンを舞台に発信された大相撲は想像以上に大きな脚光を浴びる結果となった。

​​​​​構成●THE DIGEST編集部

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