11月７日、フィギュアスケートのグランプリシリーズ「NHK杯」は大阪・東和薬品ラクタブドームで開幕した。初日はペアショートが行なわれ、“ゆなすみ”こと長岡柚奈／森口澄士組が登場。自己ベストとなる71.52点（４位）で明日のフリーに弾みをつけた。

　冒頭のトリプルツイストを豪快に決めると、３回転ループ、スロー３回転サルコウをバシっと着氷。高さのあるグループ５リフトもGOE（出来栄え点）はプラス評価。ほぼノーミスの演技で滑り終えると、２人はハイタッチで喜びを表現。会場もスタンディングオベーションで称えた。
  　演技後、長岡は自己ベスト更新に「初めて70点台を取れたことがすごく嬉しい。次はもっと点数を超えるように頑張りたい」と声を弾ませた。森口は「試合を積み重ねていくごとにGOEも増やしていけているので、他の選手に負けないようにしたい」と力強くコメントした。

　９月のミラノ・コルティナ五輪最終予選では３位となり、日本にペア五輪２枠目の出場をもたらした。「憧れ」だという先輩“りくりゅう”（三浦璃来／木原龍一）の背中はまだまだ遠いが、伸び盛りな若いペアが世界の強豪と堂々渡り合っている。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

【画像】世界王者りくりゅうの自己ベスト更新の演技を厳選ショットでお届け！

【画像】世界フィギュアスケート国別対抗戦2025　各国個性豊かなキスクラに注目！